垣間見蘇記 ~無禮でいとおしい弟子の一行状~のジャケット写真

歌詞

赤羽駅

長井自分

私にはよくわからないが

大好物のようであるケンタッキーフライドチキンなる物を

リュックに大事そうに詰め込んで彼はタクシーに乗り込んだ

赤羽駅西口のロータリー

思い出としてかの頃とあまり変わっていない

イトーヨーカドーの古びたネオンを眺めている

私が知っている限り彼にもいっとき共に生活を立てていた女がいて

今でもふとした拍子にその時の生活が思い出されるようだ

しかし思い出は一瞬で消え去る

タクシーが動き始める

彼が「虚室」と称する住居へはほとんどここから真っ直ぐ

一度の右折で到着をする

イトーヨーカドーを過ぎてローソン

高架下の健康ランド

その先でタクシーは少しだけ京浜東北線と並走した

坂を上ったところ環七を突っ切る為の交差点での小さな渋滞

タクシーの信号待ちと同時に雨がそぼ降ってきて

窓ガラスを濡らし始めた

その私小説家

彼の人生が雨滴だったとすると

私は雨をセイゾウし

降らす事が出来る雲のようだったかもしれない

彼はいつまでも街を彷徨している

その雨滴が続こうが続かまいが・・・

  • 作詞者

    長井自分

  • 作曲者

    長井自分

  • プロデューサー

    長井自分

  • その他の楽器

    長井自分

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西村賢太(1967-2022)
藤澤淸造(1889-1932)

没後弟子である西村賢太、その顔を合わせた事もない師匠 藤澤淸造。2人の関係性などは無に等しくもあるが、天(もしくは地下)より西村賢太の生涯を見守った藤澤淸造。
この音源は藤澤淸造が見た西村賢太の風景、その創作である。

アーティスト情報

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