上も下も右も左もそんなものがない空間で
私は独り、漂っている。
いつだったか、差し伸べられた手を拒んでから
一体、どれくらいのときが経ったのだろうか
ただただ、何もすることができず
最期の時をここで待っている
たくさんの物に傷つきここに行き着いたけれど、
きっと私もこの手で、
たくさんの物を傷つけてきたのだろう。
もしもまた、生まれ変わることができるのならば。
今度は透き通るような青色に染まってみたい。
深く深く沈んだ水の底、
そこに降るはずのない翠緑の雨が
やさしくやさしく降ってくる。
それは私を責めるような
或いは慰めるかのように
明けない白の地平線に
ただ、雨が降る。雨が降る。
傘を咲かせられない命は
雨に隠れてただ、頬を濡らす。
数ある物語たちも
やがては終わりを迎えていくように。
私の命もまた、その一つに過ぎなかったのかもしれない
もう何も見えないし聞こえないけれど
その手を拒んでも、
君はずっとそこにいてくれたんだね。
もしもまた出会うことができたら、そのときは
- 作詞
わったく
- 作曲
わったく
アルク・ケット・シー の“-幽世へ影は連なる-”を
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- 1
或る記憶の回廊
アルク・ケット・シー
- 2
アクゼリュスの夜明け
アルク・ケット・シー
- 3
トワイライト
アルク・ケット・シー
- 4
水平線にて。
アルク・ケット・シー
- 5
-反転する足音-
アルク・ケット・シー
- 6
ラクリーカの時計台
アルク・ケット・シー
- 7
-enbii-
アルク・ケット・シー
- 8
水燕、彼方を曳いて。
アルク・ケット・シー
- 9
ピヴンペロヴィム
アルク・ケット・シー
- ⚫︎
-幽世へ影は連なる-
アルク・ケット・シー
- 11
透明に死す。
アルク・ケット・シー
アーティスト情報
アルク・ケット・シー
2014年の夏。都内で結成された3ピースバンド。「滲み出る、味独特なる世界観」をコンセプトとし、キャッチーなメロディーとちょっと意味深長な言い回しの歌詞で不思議な空気感を作り出す。
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