SunnySideUpのジャケット写真

歌詞

maiden

九七.

夜空に咲いて並んでいた 星々で花冠を編んでいた

涙を拭いて歌っていた 忘れたかったから

夜汽車は行ってしまったかな 潮の鳴る窓辺 座ったまま

あなたはきっといつまでも 空の向こう側で待っている

どうにかなってしまう度に 非力さをずっと恨んでいる

最後に散った一片は この海に ひらり舞い

真意を知ってしまったから 不確かな解を掴んだ手は

思い出したくないあの日に 嫌なくらいに重なる

堪えても 震えている

遥か向こうで光っていた 星々を見上げ祈っていた

水面はずっと冷たくて そこに映っていた

瞼をそっと塞いで今 暗闇に落ちる夢の中

靡くスカートの裏側も 星は光っていた

暗い暗い空の下 道すら定かではないまま

秘めた星の数々が足元を照らしてくれた

優しさで吐いたあの嘘が 本当になってしまう前に

退路を断って歩いてゆく この道が続くなら

いつかはきっと行くからね 泣いたりしないで待っていて

私だけ泣いて我儘ね 怒るかな 笑うかな

もうすぐで逢えるかな あの丘の先を見に行こうか

もうすぐで もうすぐで 輝きは解けてしまうんだ

正しさを説いて 目を伏せて、

虚しさを説いて 頷いて、

愛しさを説いて 微笑んで、

抱き寄せて 頬を撫でて欲しいだけだったあの日から

ちょっとは成長できたかな

最後に散った一片は この海に ひらり舞い

全部変わってしまったけど 不確かな解を掴んだ手は

思い出をちゃんと掴んだまま 離さない 震えない

もうすぐで逢えるかな あの丘の先を見に行こうか

もうすぐで もうすぐで 輝きは解けてしまうんだ

星空を眺めていた

ただ月は綺麗だった

あなたから聞きたかった

  • 作詞

    九七.

  • 作曲

    九七.

SunnySideUpのジャケット写真

九七. の“maiden”を

音楽配信サービスで聴く

ストリーミング / ダウンロード

1st EPまでで築かれた独自性を踏襲しつつ、歌詞や音作りに更に磨きがかけられた2nd EP。本EPのリリースを皮切りに、九七.はこれから更に活動の幅を広げていく。その新たな目覚めを知らせる産声の様な、色とりどりの楽曲群で構成される意欲作。

ドラムンベース、ボカロック、ループミュージックなど、幅広いジャンルの文脈を感じる楽曲からなる本作は、九七.の今持てる力を存分に発揮されていて、その全てを味わうことができる。

トラック7「ハンガー・ゲーム(Usagi 3 Remix)」は、「死にたくない。」「命は繰り返す。」などを代表作に持つボカロPの "Usagi 3" が手掛ける。

アーティスト情報

  • 九七.

    2020年5月よりボカロPの九七.として活動を開始。打ち込みの無機質な音色と、どこか重みのある歌詞が特徴の音楽形態。ローファイ・ヒップホップやミディアム・チューンなど、独特のドランクビートが活かせる楽曲を主に手がける。

    アーティストページへ


    九七.の他のリリース

LUCY LOVE records

"