

壊れた詩人は
言葉の檻で鳴いてる
喧騒に漂白剤を撒き散らし
白で埋め尽くされた夜明けと共に
うつろな讃美歌に
おなかを空かせたまま
クレバスの袂へ
吸い込まれる
ステンレスの鼓動は
夜も眠らず
ただ未来を計算する
物言わぬ赤ん坊の
構成物を調べる
「だが、父君は?」
「さあ。雷様と喪に服しているだろう」
すんでのところで
私の足がすくむ
神に成り代わろうとする
4000度の狼狽
陋劣なる烙印のもと
水平線に投げかける祈り
悲哀の仮面の下が
嘲笑の誤嚥で朽ちるまで
太陽が創作に飽きた頃
がらんとした地球に
何を植えるか
私は机に向かって考えている
儚くも散る
夕焼けの記憶を宿した雨垂れよ
燃ゆる緋色を写し取り
やがて乾くだろう
何事も無かったかのように
汚れちまったままで
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HORIZTONIC
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悲哀の仮面の下が 嘲笑の誤嚥で朽ちるまで
HORIZTONIC