親のない星が手の中でのジャケット写真

歌詞

火山

どろうみ

錆びついた鉄橋の上で 鬼の子が遊んだ

漂白された空に 赤い花弁をぶちまけた

蜂蜜の瓶が倒れて 野良犬がはしゃいだ

引き絞られた弓矢のように あの山を駆け下りた

初恋の川が溢れて にべもなく飲まれた

童貞の恥じらいのように 甘い果実に青ざめた

煮えたぎる石のにおいに 肉親の影思った

閉ざされた骨格の中で 止まぬ詩篇が根を張った

眠る顔を見ていた 揺れる籠の中で

触れるまでも無いほど 肩は震えていた

  • 作詞者

    セキモトタカフミ

  • 作曲者

    セキモトタカフミ

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都内で活動中のアコースティック・カルテット、どろうみによる生楽器の魅力を凝縮した初のフルアルバム
2013年結成当初からの楽曲は現編成により再構成されている。
男女デュオによる柔らかな歌声は、歌謡、民謡に通じるどこか懐かしい印象を受けるものの、ピアノとチェロによる縦横に拡張されたアレンジが郷愁や異国情緒を超えた臨場感を与える。
日本語による詩世界には時に不穏さや滑稽さが顔を表し、幻想で終わることのないリアリティが息づいている。
十一の綺羅星によるどろうみの新たな歌の形がここにある。

アーティスト情報

Oninoko Records

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