

屋上から せえの!で飛び降りて
屋根を突き破り あなたの腕の中へ
水道から 墨が漏れ出して
闇の中手探りで 形を確かめた
頬をつたう 水晶のしずくが
夜に侵されて ネオンの餌になれた
網にかかる いびつな生き物が
今日も問屋街に 高く積み上げられた
亡者達が 部屋の中に押し寄せて
怖い話を 聞かせてくれた
引き出しから ピストルを取り出して
押し寄せる空しさに 撃鉄をうち下ろした
あなたの髪を 優しく編み上げて
心をしたためた 手紙で結び付けた
賢者達の夜会に 毒を盛っても
川の流れは 変えられやしない
わたしの罪を ベルトにぶら下げて
はるか上空から 街を見下ろしてる
たったひとつの 嘘の優しさで
糸は断ち切れて 奈落に落とされた
- 作詞者
セキモトタカフミ
- 作曲者
セキモトタカフミ

どろうみ の“九龍城落地”を
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- 1
氷が溶けたあとには
どろうみ
- 2
忘れられた島
どろうみ
- 3
火山
どろうみ
- 4
悪霊
どろうみ
- 5
さびしい姫君
どろうみ
- 6
死神とチューバ
どろうみ
- 7
蟹
どろうみ
- ⚫︎
九龍城落地
どろうみ
- 9
花よ花よ
どろうみ
- 10
岸辺の家
どろうみ
- 11
めざめ
どろうみ
都内で活動中のアコースティック・カルテット、どろうみによる生楽器の魅力を凝縮した初のフルアルバム
2013年結成当初からの楽曲は現編成により再構成されている。
男女デュオによる柔らかな歌声は、歌謡、民謡に通じるどこか懐かしい印象を受けるものの、ピアノとチェロによる縦横に拡張されたアレンジが郷愁や異国情緒を超えた臨場感を与える。
日本語による詩世界には時に不穏さや滑稽さが顔を表し、幻想で終わることのないリアリティが息づいている。
十一の綺羅星によるどろうみの新たな歌の形がここにある。