歌詞

生まれ落ちた腐肉の盃

何を注ごう 滴りおちる蜜？

臭気と混ざり 顔を顰めるくせにね

期待する 羽化

「それが暗闇だとも知らない。暗闇の中では識字すら出来ない。無知のままでいたかった」

生まれ落ちた名前はマゴット

古く伝わる醜い悪魔

視神経に刺さる 鮮やかな幻は

届かぬ エデン

美味しいお茶菓子と

優しい温もりは

手中をすり抜けて

あなただけの 嗚呼

震える表皮を

ナイフで薄くなぞって

蛹から蝶になれたなら

私、報われる

小枝に掴まるも

蛆虫の行く末ひとつ

空に焦がれて

肉の棘にただ裂かれるの 惨めでしょう

死への飛翔すら芸

卑小なる身が千切れること運命

叩く扉 偽りばかりだ

せめて笑って

下劣下賤Imitation

生まれ落ちた名前はマゴット

古く伝わる醜い悪魔

宝石すらも灰燼と溶けて消え

水底の藻屑

『だから言ったでしょう

お前は悪しき子よ

どれだけ望んでも

蝶にはなれない』

それならば要らない

善良な価値観など

私は私のために全て尽くしましょう

色のない羽根広げ

血飛沫で塵を塗ろう

狂おしい程に泣いていた

彼はもういない

色のない羽根広げ

黒い液体を啜り

私の描いたエデンだけが

ただ世界に反響する