kikoeru Front Cover

Lyric

Rainbow

highball-girl

この細胞ぜんぶで

爪の先から皮膚のすみずみまで

あなたをまるごと愛した

わたしはもういない

でもさようならはいわないの

その必要はないから

もういいかい

(もういいよ)

もういいかい

(もういいよ)

作法と経験をガイドに

感覚を発動し

記憶を網膜へと移行しては

片端から物質として塗りこめる

それからいさぎよく

ただちに上書き保存する

今朝食べたショートブレッドの歯触りと

甘いミルクティーの香りだけ残して

新しい章立てへと分け入る

(ねえ、ほら)

土砂降りの雨

不意に上がって、

雲間から天使の梯子

海の上に道ひとすじ

しん、と

静寂。

(ねえ、みて)

虹だよ

きれいね

あんなにも柔らかい

ひかりの輪が

髪の毛と靴の先で踊る

あらゆるそれらがまばゆくて

つむった目を開くと

そこにはもう

ない

何もない

跡形もない

かつて

あなたがわたしの

たったひとつの灯台だったこともあった

嵐の夜に漕ぎ出しては

どんなに激しく揺らいでも

あの明かりの場所に戻るの

何度も沈みかけながら

持ち堪えようとした

けれど

わたしの乗る船は

濁流に飲み込まれて

結局何処にもたどり着けなかった

もういいかい

(もういいよ)

もういいかい

(もういいよ)

でもね、たぶん

わたしきっとまた恋に落ちるし

じきすぐに誰かを深く愛すの

わかる

(ねえ、みて)

虹だよ

きれいね

  • Lyricist

    yuupopic Sato

  • Composer

    So Sasatani

  • Producer

    yuupopic Sato

  • Recording Engineer

    So Sasatani

  • Mixing Engineer

    So Sasatani

  • Mastering Engineer

    So Sasatani

  • Graphic Design

    yuupopic Sato

  • Vocals

    highball-girl

kikoeru Front Cover

Listen to Rainbow by highball-girl

Streaming / Download

  • 1

    sound4

    highball-girl

  • 2

    Eternal Still Life

    highball-girl

  • 3

    - greeting (s) -

    highball-girl

  • 4

    GO-REM

    highball-girl

  • 5

    -hou-ZEN

    highball-girl

  • 6

    syuku-sai

    highball-girl

  • 7

    tamatogi

    highball-girl

  • 8

    -hou-CHU

    highball-girl

  • 9

    summer-time (feat. Summer Chill, Shinichiro Yano & yuupopic Sato)

    highball-girl

  • 10

    poping candy (feat. So Sasatani & yuupopic Sato)

    highball-girl

  • 11

    ephemera

    highball-girl

  • 12

    telephone call- (feat. Takiya Kuwahara & yuupopic Sato)

    highball-girl

  • 13

    Fly Me To The Moon

    highball-girl

  • ⚫︎

    Rainbow

    highball-girl

  • 15

    -hou-GO (feat. Takiya Kuwahara, Summer Chill, Shinichiro Yano, So Sasatani & yuupopic Sato)

    highball-girl

  • 16

    KITAN (feat. Nagashi & yuupopic Sato)

    highball-girl

------きっとあなたはシンプルな「詩人によるポエトリー・リーディング集」だと想像するだろう。そしてその予想は覆されることになるだろう。

声のアルバム『kikoeru(きこえる)』は、詩人 佐藤 yuupopic(以降、佐藤)が変名コードネーム “highball-girl”名義でリリースする初の音源。タイトルは”聴こえる”、”声”、”得る”、”越(超)える”、”エール”より。朗読、会話、報せ、バンド・サウンド、ラジオノイズ、挨拶、通話等、多様な声の表現からなる全16曲。詩人、アーティスト、ギャラリーオーナー等の表現者(桑原滝弥、juvenile電化製品、大覚アキラ、ながし、夏野氷、矢野信一郎)をゲスト、楽曲・作詩提供に迎え、詩×音楽のユニットpopi/jectiveの盟友 笹谷創の音楽的全面協力で2年の歳月をかけて制作。佐藤はメイン作詩、プロデュース、アートデイレクション、ドラム、field recordingも手掛けた。

1曲ずつ独立しながら全曲聴くことで1篇の声の映画が浮かび上がるサウンドトラック的な、詩の特性である「わからないものをわからないまま」味わう“ネガティブ・ケイパビリティ”に満ちたコンセプチュアルで不思議な手触りの1枚。

------同名の第5詩集(収録作「永遠の静物_Eternal Still Life」で日本詩人クラブ第10回「新しい詩の声」賞受賞)を紙の書籍にて同時リリース。双方間を往来し耳と目で複合的に視聴可能なメディア・ミックスの試みでもある。

着想当初より急速的に時世が移り変わる中で「詩」を胸に灯しひたむきに作り上げた本作。愛するものを奪われぬ、奪わぬために。くちびるに詩を。ポケットに生活を。まっとうな怒りを。何度でも繰り返す、愛しているを。それぞれの場所で声上げ続けるスポークン・ワードを。(2026年6月吉日 highball-girl/佐藤yuupopic)

Artist Profile

  • highball-girl

    変名コードネーム”highball-girl(ハイボール-ガール)”は、日本の詩人 佐藤 yuupopic(以降、佐藤)が、2023年頃より用い始めた活動上の別名義。および「詩」を基軸に既存の枠組みを意識せず、他分野のアーティスト(アート・ユニット、ラッパー、落語家他)とのコラボレーションや共演含め、多様な形式、手法にて制作を実践、作品を発表し続ける延長線上に生まれた”プログレッシブ”な詩の表現プロジェクトの概念とその総称。「詩は記憶を記録するメディアであり過去/現在/未来を自在に往来可能なタイムマシーンかつ日々の暮らしと密接な存在」という、佐藤の眼差しのエッセンスが凝縮された思考形態の現れでもある。 【主な活動】音楽、映像作品への声の提供や撮影ワーク、"JOYFUL NOISE TRIO"(Okamoto Toshiyuki(mandolin)+TETSU MOLOTOV (electronics)の「静かなる音響術式」をバックに詩人high ball-girlがひたすら言葉を紡ぐ即興ノイズエレクトロニカ・ユニット)のvoice担当等。

    Artist page

Fuji Raijin-Ya

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