Lyric

不良のつぶらな瞳を美談にするなよ

振り下ろせなかった金属バットの 代わりに握ったゴッパーのはずが

外れた音程の「助けて」は 恥ずかしさに火をつけ スーパーノヴァ

つくづく神は死んだのだ 天国と地獄 たやすくうつろう 親指

しゃぶり眺めた画面内じゃ よわ虫が主人公 仮面ライダー

ひどく臆病な同族は 蛍光色の道徳ばかり尊ぶ

正義のみかたすらひとつじゃないのに 裁きを下したがるのは なぜ

奇声を発して走ってた あいつのタイツにも白が混じってた

俺は人間をやめたから 神に悪魔に成り果てるよ

話の通じない生命体と 全能なる父は業を煮やした

俺は人間をやめたから 心拍数は0を刻む

ほんとうに近いほど喉仏の 瘡蓋が裂けて血が滲むんだ

夕陽までも指差し笑い

干涸びた魂が粉を吹く

ハードオフも

買い取ろうとはせず

問われる 賞味期限

踏みとどまれば終わりと同じだ

ソドムとゴモラさながらの町は

零れ落ちるな 拳は結んで

また ひらけないでいる

真っさらな肌 故に 書き込まれた 入れ墨は希望じゃ消せない

投げられた石を 宝石だって 自慢してみても痣は痣だ

震える弱音が 鉛玉みたく 臓器につっかえ吐きそうだから

息を殺した 声を殺した 鍛えて 分厚くした胸板

俺は人間をやめたから 神に悪魔に成り果てるよ

いつか見つけてもらえますようにと 誰かに祈ったきみにがよかった

俺は人間をやめたから 心拍数は0を刻む

違うから人とは と言い聞かせなきゃ 苛められた日々が惨めじゃないか

親しんだ憎しみよ 調子はどうだ

死んだら治る病気でもないのに

愛おしいよな お前に

相応しい名前を知るため

にせものだと たくさん呼ばれてきたよ

ひねもす隠れた毛皮のコートも

気高い獣になれと 願って

福音は 裏切りの悔しさも

きっと 抱きしめてやれる

烙印が燃え盛ろうが

生まれる もう一度

ちゃんとできないままでいい

ちゃんとできないままをやる

許せる 救える 俺は俺を

俺は人間をやめたから

俺は人間をやめたから 神に悪魔に成り果てるよ

人間をやめてから 信念に 似た塊と歩く曲がり道

俺は人間をやめたから 心拍数は0を刻む

脈は波打つ 血潮が躍る 叫べ

痛いよ