

これ、俺の川じゃねえな
でも
もう足、つっこんじまった
どろも
ぬるさも
やけにリアルで
笑えねえんだよ
……はやいのか?
おそいのか?
溺れてんのか?
ただ、つったってんのか?
わからへん
わからへん
わからへんから
背中だけで
流されてみる
……
なに、この感じ
感謝?
……石に?
ゴツゴツと後頭部にあたる、石に?
神様きどりで
背中とふくらはぎを切り裂く
黒曜石に?
いてえよ
でも
俺が火力発電所だったころの
残り火みてえに
まだ灯ってるものがある気がして
……
胸がつかえてる
水を飲み込んで
溺れてるわけじゃない
なにが言いたい
何が言いたい
なにが言いたい
何が言いたい
でも、喉の奥で止まって
言葉じゃねえ
泥のかたまりみてえなやつが
……
でもとにかく
声に出した
(ゲぇボゴォミ”バグゥ)
でもとにかく
声に出した
(ゲぇボゴォミ”バグゥ)
この
わけのわからん流れのなかで
なにかが
俺を
まだ見てる
俺を まだ見てる
……
たとえばそれが
木々の陽が擦れる キラキラした音だったり
深夜のコンビニなのにやたら明るい
「アリガトウゴザイマシタ」だったり
売上グラフの跳ねた先の
よく知らねえ数字のかたまりだったとしても
……
見てる
俺を、まだ見てる
見てる
俺を、まだ見てる
ってことは
俺が「誰か」であることを
この流れのなかの、どっかが
まだ覚えてるってことで
じゃあ
捨てきれねえじゃん
じゃあ
まだ、早えよな?
ってことになるじゃん
ふざけんな
(……でも、たしかに
そうだよなとも思う)
なんだよ
苦しいくせに
氷がとけてくみてえに
胸が
うるせえな
……
今から俺のアタマに
ぶちあたる
あの
バカでかい岩を
ぶん殴って
ヘッドバット
クソみてえに邪魔な石どもを蹴り上げて
折れあがった 両手両足で
掴んでやるよ
掴んでやるよ
つかんで やるよ
俺の川
俺の流れ
……俺の川
俺の
流れ
- Lyricist
ebimaru
- Composer
ebimaru
- Producer
ebimaru
- Vocals
ebimaru

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river
ebimaru
Artist Profile
ebimaru
EBIMARU transcends imagination. Since its birth in February 1999, EBIMARU has continued to evolve, captivating poets and dreamers all over the world. A single verse can ignite a battle fierce yet delicate, fast yet strategic. Only imagination can determine the victor. Your soul-shaking poetry is here. Now, unleash your words as you feel them.
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