歌詞

グラス越しに　揺れている

あの日の声が　まだ消えない

重ねた夜の　ぬくもりは

今でもそっと　指先を染める

忘れようと　歩くほど

なぜか影だけ　寄り添ってくる

「大丈夫」と　誰かが言えたら

こんな夜に　迷わないのに

ジャズの灯りが　胸を照らし

静かな傷を　そっと浮かべる

あなたの笑顔に　触れた記憶が

もう戻らないのに　離れてくれない

涙より深く

夜だけが真実を知っている

煙草の香り　消えたあと

心のどこか　まだ疼くわ

置き忘れた　さよならを

拾えずにいる　片隅の影

もしも今を　抱きしめたら

明日の風に　変わるだろうか

もう一度だけ　呼べる名前を

胸の奥で　そっと揺らしてる

ジャズの灯りが　夢を照らし

閉じた痛みを　そっと溶かす

あなたの言葉が　遠い響きで

追いかけてもいないのに　まだ離れない

静かな旋律が

ふたりの影を抱き寄せる

Shadow in the glass

夜に溶けてく

もう戻らない

でも消えない