Lyric

息を殺し みとれてた

彼岸花のように謎めいている

なんどもふれた唇が今夜は

乾いている それでも美しい

ホロリホロリ 溢れゆく

声があわく揺れていた

どうしてこんなに愛おしいものかと

翳る部屋に心燻らせる

ねぇ許して 貴方は今

別れを切り出しているというのに

私ときたら

ただ みとれるばかり

隣で名前を呼べるのは

今日が最後だというのにさ

初めて会った時の服だとか

一緒に口ずさんだ歌だとか

防波堤でかわしたキスだとか

髪を乾かしてくれた夜明けとか

左右にゆれて ブレたまま

チューニングの合わないギターみたいに

膝を抱え 思い出してた

貴方が泣いてるのがわかった

ねぇ許して 貴方は今

別れを切り出しているというのに

昨日よりもっと好きになっていく

隣で名前を呼べるのは

今日が最後だというのにさ

隣で名前を呼べるのは

今日が最後だというのにさ

今日が最後だと気づいたから

美しい人にただみとれてた