カーテンコールのジャケット写真

歌詞

カーテンコール

水谷駿

汗の滴が滲んだ

襤褸板の端で帽子を取って

ただ深く頭を下げた

あの気持ちが

もう何が理由かだなんて

考えたって分からないが

心の全部を探せど

思い出せない大人になった

神の後ろに溜まった

真っ白な仮面の一人だった

名前も顔も出せやしない

群れの中じゃ

この手の置き場がどうなんて

どうせ客は見てないんだから

所詮考えても無駄だ

馬鹿らしくて台詞を蹴った

いつか夢に描いてた

僕の、爆ぜる嘆声が聞こえるか

遠くに浮かぶ影は泣いたまま

不確かに揺らいだ眼の前で

あの日の僕らが観てる

錆びた自転車、スウェット、

アスファルト、稽古場の演劇論、

付箋のついた紙の束、酷い台詞

この手の置き場の意味だって

考えるだけで楽しくて

夜が明けるまで探した

そんな日々が僕にもあった

いつか夢を描いてた

僕に、爆ぜる悲鳴が届くなら

どうか変わる僕を止めてくれ!

動く口、震えはしない喉に

この胸の奥が揺れる

いつか夢に描いてた

映画に生きる僕が花と散る

脳裏を惑う糸を手繰るけど

何処かに仕舞った朝焼けが

思い出せない!思い出せないのは…

いつか夢に描いてた

僕の、爆ぜる嘆声が聞こえるか

ホールに響く喝采を浴びながら

確かに残ったさよならが

僕の手を曳いて歩く

  • 作詞

    水谷駿

  • 作曲

    水谷駿

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    カーテンコール

    水谷駿

僕は、変わってしまうのだろうか。

アーティスト情報

  • 水谷駿

    水谷駿(みずたにしゅん) 1990年10月30日生まれ。三重県出身。血液型O型。 東京大学在学中、舞台『信長』で俳優デビュー。以降、TV・舞台・CMなどに出演。主な出演に『NHK高校講座 化学基礎』『Qさま!!』『お願い!ランキング』『アタック25』『99人の壁』『ミュージカル 小公女セーラ』などがある。 2021年、自身初のオリジナル音楽作品『青が呼ぶ-Into The Blue-』を発表。以降、すべての楽曲において作詞・作曲・編曲・プロデュースを手掛ける。

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