歌詞

僕はカニなのか？ いや違う

でもカニのように見える、それはなぜ？

感性と悟性(ごせい)の狭間で揺れながら

「カニ的なるもの」はどこにある？

経験だけでは答えは出ない

でも概念だけじゃ空虚なまま

純粋理性のこの僕は

現象の檻を超えられるか？

僕はカニか、それとも観念か？

経験を超えて確かめる

合成命題は欺くけれど

ア・プリオリな僕を信じたい

模倣の限界、それは超えられるのか

僕の「らしさ」はどこまで許される？

現象か物自体か、それが問題だ

存在のカテゴリーを問い続ける

「味が似ているなら同じ？」

いや、それは現象の影にすぎない

我思う、ゆえにカニ？

いや、それすら超越論的錯覚

僕はカニか、それとも観念か？

感覚に頼るな、理性を研ぎ澄ませ

仮象の中に生きる僕でも

物自体の僕はどこかにある

（Ah ah）物自体は誰にも見えない

（Oh oh）カニに近づけどカニにはなれず

（La la）らしさを求めるほど

僕は僕を見失う

僕はカニか、それとも観念か？

自由とは何か、存在の意味を問う

実践理性が導く先に

僕の真実があるのなら

カニにはなれない僕として

定言命法に抗いながら

経験超えて探し続ける

僕は僕のために、ここにいる