

南からの風を纏って
蠢く退廃を纏って
ヒトらしさからの解放を祝ってくれ
溶けてゆくのを感じて
むせ返るような
熟れた果実の匂い
熱に浮かされ歩く港町
遠のいてゆく船に
君の面影を見た
揺れる影が地面に私を縛りつける
からだが腐敗してゆくような錯覚
それは待ち望んでいた
救いではないのか…
南からの風を纏って
蠢く退廃を纏って
ヒトらしさからの解放を祝ってくれ
溶けてゆくのを感じて
南からの風を纏って
煌めく感情装って
ヒトらしさからの逃亡を赦してくれ
溶けてゆくのを感じて
薄暗い宿
部屋から眺める景色
剥き出しのコンクリート
濡れている
昼の暑さを
引き摺った風が
思わせぶりな態度で月を撫でてゆく
偽物が好き、本物よりも
それは待ち望んでいた
救いではないのか…
南からの風を纏って
蠢く退廃を纏って
ヒトらしさからの解放を祝ってくれ
溶けてゆくのを感じて
南からの風を纏って
煌めく感情装って
ヒトらしさからの逃亡を赦してくれ
溶けてゆくのを感じて
旅人たちはいつだって
過去の記憶すらスーツケースに
仕舞い込んだまま
ネオンサインの街、蜃気楼のむこう
空虚な官能が心地よい
南からの風を纏って
蠢く退廃を纏って
ヒトらしさからの解放を祝ってくれ
溶けてゆくのを感じて
南からの風を纏って
煌めく感情装って
ヒトらしさゆえの渇望を笑ってくれ
溶けてゆくのを感じて!
- 作詞者
離想宮
- 作曲者
離想宮

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南からの風を纏って (feat. 小光)
離想宮
作詞作曲映像、なんでもやる系作曲家:離想宮が台湾帰りのボーカル:小光を迎えてリリースする「夏鬱曲」の決定版!
アーティスト情報
離想宮
離想宮(りそうきゅう) 作詞・作曲・編曲・歌唱・映像・アニメ・絵・劇伴・人形制作などを全てひとりで手掛ける異色のアーティスト。 自作を「闇のみんなのうた」と銘打ち、1 曲ごとに違った音楽性を纏うジャンルレスな楽曲群、人間の感情を鋭く描いた歌詞、可愛らしいながらもどこか毒のある MV のアニメーションやアートワークが特徴。 「離想宮」という名前は、自作曲に関わる作業を全て一人でやるという実態のもと、フランスの建造物「シュヴァルの理想宮」へのリスペクトを込めてつけられた。 本人名義の作品に加え、お笑い芸人「滝音」単独ライブの主題歌やインディーゲーム「青十字病院東京都支部怪異解剖部署」の主題歌の提供、吉本芸人(ロングコートダティ、ニッポンの社長、マユリカ、瀧音ら)のメンバーで結成されたバンド「ジュースごくごく倶楽部」のアートワーク・MV 制作、アートギャラリーのポスターデザインなど多岐にわたり活動を行っている。 昨年12月にリリースしたSG「アンタと同じ地獄に堕ちようか」は早くもYoutube再生回数100,000回を超え、インターネットの音楽シーンで注目されている。
離想宮の他のリリース
小光
離想宮