Tehanabi Front Cover

Lyric

Tehanabi

Itadura

少しじめっとした夜風が

捲った腕に触れ駆けてく

涼しさの陰で誰かがきっと泣いている

何も特別じゃない今日を

何も特別じゃない君は

鮮やかに彩る

コンビニで買った少し高い数色の灯りは

タバコなんて吸わない君の

ライターが灯した

一つ輝いては消えて

また一つ輝き消える

最後に灯す灯りは少しだけ特別で

ふわりと光る蕾が

牡丹となって散り出してく

輝き出した灯りは

命のように

心を燃やした君よ

どうか消えない灯りであれ

ふっと風吹く午後9時

まだ帰りたくないな

君の香り

もう忘れてしまったけど

灯火の生んだ煙は誰かの面影を映す

さよならが言えなくて

または無いのに口にする

僕は嘘つき

パチリと鳴った松葉は

やがて散り菊へと消えてく

無我夢中で自分を燃やして輝いて

消えたら何も残らない

そんな一瞬の一生に

賭けるものがあるなら

見つけ出したい

少しじめっとした夜風が

今年も僕に触れ駆けてく

涼しさが運んだ記憶で灯りは灯ってた

何も特別じゃ無い夏の

何も特別じゃ無いあの日

少し特別だった君は

何故か泣いていた

シュッと消えた君は

あと一度だって灯らない

ツンと鼻さす香りがあの夏へ連れ戻す

消えたら何も残らない

そんな一瞬の一生に

賭けるものがあるから

次は僕が灯すよ

  • Lyricist

    Riku HIROOKA

  • Composer

    Riku HIROOKA

Tehanabi Front Cover

Listen to Tehanabi by Itadura

Streaming / Download

  • ⚫︎

    Tehanabi

    Itadura

Artist Profile

"