歌詞

目の前に運ばれてくる

コーヒーに映るその目は

確実に僕のではない美しさを持ってたから

驚いて見上げた先の

仕掛けのなさそうな笑顔

血の気が引くような速度で

心が満たされる十時前

去り際に見せた

少し疲れのある姿

美しく現れたその表裏に

触れることを望んだ

貴方が見る世界の中

焦げ付く風景の中

向かいの席に座っている

ただそれだけでいいから

貴方の瞳を溶かした

コーヒーを口に含んで

苦味の中の優しさを

貴方に重ねてた十時半

賑わう広場に面したカフェテラスから

眺められる時の流れに今

貴方と加わりたい

僕が見てる世界の中

褪せたカメラの中

向かいの席に座っている

その一コマを収めたい

時計塔が見える明るいカフェテラスから

眺められる時の流れに今

貴方と加わりたい

そんなことを望んだ

僕が見てる世界の中

汚れたムービーの中

向かいの席に座っている

ただそれだけで

貴方が見る世界の中

セピアの風景の中

向かいの席に座っている

ただそれだけでいいから

時間に置き去りにされて

コーヒーはとっくに冷めてる

貴方のカフェテラスに居たい

昼食を頼んだ十二時前