

深みの山岳 霧は濃く
行く手を迷わす獣道
そこに響いた山唄は
鈴を転がす甘い声
男は聴き惚れて
声のするほうへ向かいました
見紛うほど艶姿
例えるなら桐の花
二人はさて恋ふらく
逢瀬重ぬ霧の中
金の杓子(しゃくし)に金の樋(とい)
女が言うには貢物
「あなたのためならこんなもの」
優しく差し出し片えくぼ
男はひと月で
村一の長者になりました
うつろな目の娘子を
囲い飲むは花の宴
歌えや舞う酒盛りを
淡くかすむ小望月(こもちづき)
男は人を辞め
ついには金になりました
逢瀬の晩に立ち尽くす
白提灯薄明かり
歌いだすは山唄と
また転がる金の樋(とい)
- 作詞者
月灯
- 作曲者
月灯
- 共同プロデューサー
うつろぶね
- ボーカル
Petann Stunn
- ソングライター
月灯

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山にまつわる
うつろぶね
- 2
虚の舟
うつろぶね
アーティスト情報
うつろぶね
日本民話の深淵を現代の音響で再構築する音楽ユニット「うつろぶね」。 古来より語り継がれてきた伝承や民俗学的な意匠を、現代の音楽語法へと翻訳し、新たな物語を紡ぎ出す。 土着的な情緒と洗練されたモダンサウンドを交差させ、どこにもない「民俗ポップ」の形を追い求めている。 ユニット名の由来は、江戸時代の漂着神話「虚舟(うつろぶね)」。境界を越えて現れる未知の存在への畏怖と、時代を漂流しながらも変わらぬ本質を突くその姿を、自らの音楽性の象徴としている。 ときに郷愁を呼び覚ます調べとして、ときに未知の領域への扉として。 「うつろぶね」の音響世界は、聴き手を日常の裏側に潜む「もう一つの日本」へと誘う。