Lyric

水槽の中に恋焦がれる

深いブルーに注ぐ陽はどんな風に見えるの？

アクリルの向こうきらめき始めた

水面が誘うままにどこまでも潜って

規律がすべての群れにうまく擬態できない

何かの代償にひとつ願いが叶うとしたら僕は

人魚になって泡を纏って群青を自由に泳ぐ

泣いた声も跡もぜんぶ溶けて見えなくなる

泳いで泳いで泳ぎ疲れたら 眠るだけ

水槽の内の傷を撫でて

剥がれそうな鱗には触れられないままで

自分がすべての常識うまく相容れない

付箋に書いた言葉を抱いて 水底の栓を抜かなきゃ

人魚になって空を仰いで 群青を生きていく夢は

泡のように跡形もなく 消えて見えなくなる

泣いて泣いて 泣き疲れたまま

人魚になった夢を見たんだ

群青に別れを告げなくちゃ

泳いで泳いで 泳ぎ疲れ

足元まで過去に浸かる

泣いて泣いて 泣き腫らした目に

光が