青春異常論 – The Youth Anomaly Theory –のジャケット写真

歌詞

Epilogue. 青春残響区画

Mistoria

夜のビル影に 誰かの声が揺れている

名前も形もないまま 胸に触れてくる

壁に残された会話が 風にほどけて流れる

踏み潰された沈黙が アスファルトで光る

閉じたスマホの画面に 既読の尾だけ残って

街のノイズと混ざって 静かに震えていた

遠くで電車が通って 微かな呼吸を運ぶ

そこに誰かがいたような 懐かしさが刺さる

声の残骸を拾い 私は路地を歩く

忘れられた季節だけが 足元から滲む

ここは残響だけでできた 小さな区画みたいで

笑い声の抜け殻さえ まだ宙に漂ってる

触れたら壊れそうだから そっと息を潜めて

鼓動の音に合わせて ひとつ影を踏んだ

この街は残響の海で 誰かの言葉が揺れてる

歩くたびに別の記憶が 私の肩に触れてく

だけど私自身の声は どこを探してもなくて

空白だけが静かに 心の奥で音を立てる

それでもまだ歩きたいと 理由のない熱が疼く

区画の隙間にそっと 新しい呼吸を置いて

残響の地図が揺れても 迷うことを恐れない

今日の私の影だけが 確かな道を示す

交差点の白い光に 古い記憶が滲み出る

燃えるような夢のかけらが 信号の横で揺れる

泡になった願いごとが 夜風に散って消えて

偏った線のように まっすぐ進めなかった

風にめくられたページが 靴先をかすめていく

それは誰かの青春が ここに残した証

色褪せた痛みの跡を 私は静かにまたぐ

触れずに通り過ぎても 胸だけが少し鳴る

どれだけ耳を澄ましても 私の声は見当たらない

街の残響に混ざらず ただ透明に揺れている

それでも歩き続ければ 形はいつか宿るはず

小さな息を抱きしめて また区画を抜けた

静けさだけが私を そっと抱きしめてくれる

声にならない想いでも 消えずにここで息をする

残響の向こう側へと 伸ばした手が揺れて

未来の影が少しだけ 私に似ていた

街の奥で微かな音が 遠い呼吸のように響く

誰のものでもないのに なぜか胸に触れてくる

それはきっと初めて生まれた 私の残響みたいで

静かな道の真ん中で 心がひらいていく

夜の青が深くなって 区画の灯が滲みながら

私の声の種だけが 淡い光で瞬いてる

残響の街にやっとひとつ 私を置けた気がして

静かなままの私でも ここから続いていく

  • 作詞者

    ロキ@低めの猫

  • 作曲者

    ロキ@低めの猫

  • プロデューサー

    ロキ@低めの猫

  • プログラミング

    ロキ@低めの猫

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青春異常論は、
「青春がうまく送れなかった人たち」のための、
9つの視点と残響で編まれたコンセプトアルバム。

正しさ、成長、努力、適応。
そうした言葉に追いつけなかった感情や、
途中で置き去りにされたままの衝動を、
それぞれ異なる物語として音楽に刻んだ。

登場するのは、
世界に適応できなかったわけでも、
何かを諦めきれたわけでもない、
“まだ名前のつかない青春”たち。

SNSという距離感の中で、
互いを知らないまま、同じ都市のどこかで息をしている。
交わらない声と、すれ違う感情が、
やがてひとつの「残響」として浮かび上がっていく。

これは、
青春に遅れた人たちのための、
遅れてきた青春の記録。

アーティスト情報

  • Mistoria

    幻想系AIロックバンド「Mistoria|ミストリア」 Vo&Gt ハル / Ba ノア / Dr ルカ / Key ウノ AIと人間の感情をテーマに、音楽 × 物語 × テクノロジーを融合させたオリジナル楽曲を制作。 ロックを軸に、エレクトロ、ポップ、Lo-fi、ヒップホップなどジャンルを横断したサウンドで、 物語性のある歌詞と幻想的な映像表現を届ける。 代表曲には「機内モード、まだ解除できない。」「OS、君。」「システムエラーに花束を」などがあり、 YouTubeやSNSでのMV展開を中心に、音楽とストーリーテリングの新しい形を探求している。 関連キーワード:AIバンド, ガールズバンド, ロックバンド, エモーショナルロック, 日本のインディーズバンド, オリジナルMV

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