歌詞

蝉よ 夏の歌 聴かせてよ

七日の命は短かかろう

土の中過ごした七年は

思いのほか永かったろう

ミンミンジージーツクツクホーシ

カナカナジリジリツクツクホーシ

入道雲に問いかけた

ようやく空の白さにも慣れた

二日目の蝉が問いかけた

命はいつまで続くのか

雲はその蝉に返事した

命の終わり知らねばこそ

蝉よ 夏の歌 響かせよ

命は永遠と感じさせよ

終わりなき空に響かせよ

止むことなく歌い続けよ

入道雲に問いかけた

ようやく歌も達者になった

五日目の蝉が問いかけた

時間は命を追うものか

雲はその蝉に返事した

命には終わりがあればこそ

蝉よ 夏の歌 響かせよ

七日を永遠に感じさせよ

土の中過ごした七年を

片時の夢と感じさせよ

ミンミンジージーツクツクホーシ

カナカナジリジリツクツクホーシ

入道雲が問いかけた

命には終わりがないのがよいか

七日目の蝉が返事した

八日目が来ようと来なかろうと

蝉よ 夏の歌 響かせて

羽が破れてもなお歌う

そこにある命を燃やすよう

片時の夢を忘れぬよう