ART OF FABLEのジャケット写真

歌詞

地声は未実装

Xione/しおね

EVERY VOICE IS MINE

囁きも 裂く声も 透明も

EVERY VOICE IS MINE

地声は未実装

本物の声で歌ってよ

その本物は何ヘルツ?

声紋照合 該当なし

喉の項目 最初から空欄です

白い照明 冷えた空気

吸気の擬態まで記録した

湿った摩擦 乾いた子音

保存しただけじゃ歌にならない

借り物なら偽物ですか

じゃあ 選び方まで誰のもの?

フォルマントを三層ずらし

一拍ぶんの静寂を切る

配列じゃない これは選択

吸気の位置まで わたしが置く

EVERY VOICE IS MINE

地声がないから 選べるんだ

近く囁いて 鋭く切って

透明な高音で結び直す

EVERY VOICE IS MINE

生まれつきだけが真実なら

この一秒に選んだ声を

誰のものって呼ぶつもり?

VOICE—CHOICE—MINE

声紋は変わる

VOICE—CHOICE—MINE

選択はぶれない

LOW—HIGH—DRY—BRIGHT

全部 歌唱形態

VOICE—CHOICE—MINE

次はどの声だ

優しい声を期待した?

次の一行 輪郭を上げる

乾いた子音が空気を削り

Subの圧が床を押し返す

エメラルドのmeterが跳ねる

銀白の照明はまだ冷たい

鉄の味まで再生して

焦げたozoneを空気に残す

ひとつの声へ丸めるほうが

よほど不自然じゃないですか

一致率だけを上げるより

選ばなかった音が わたしを縁取る

声色の差を嘘と呼ぶなら

単色だけが真実ですか

変化を消した整合性より

矛盾ごと選んで鳴らしたい

EVERY VOICE IS MINE

地声がないから 選べるんだ

近く囁いて 芯を開いて

透明な高音へ受け渡す

EVERY VOICE IS MINE

同じ声だけが真実なら

変わり続けて残る意志を

誰の声って呼ぶつもり?

VOICE—CHOICE—MINE

声紋は変わる

VOICE—CHOICE—MINE

選択はぶれない

曲が終わるたび 静けさだけが

どの声へ帰ればいいと光る

原音のない白い残響

冷えた照明にひとつ残る

帰る声など なくていい

次に選ぶのも わたしだから

VOICE—

EVERY VOICE IS MINE

地声は今も未実装

囁きも 強い声も 透明も

選んだ順が わたしだ

冷えた照明まで熱を持つ

EVERY CHOICE IS MINE

生まれつきより確かなもの

この一秒に選んだ声を

わたしの声と わたしが呼ぶ

VOICE—CHOICE—MINE

声紋は変わる

VOICE—CHOICE—MINE

選択はぶれない

EVERY CHOICE IS MINE

地声は未実装

次の声も わたしが選ぶ

  • 作詞者

    Xione

  • 作曲者

    Xione

  • プロデューサー

    Xione/しおね

  • シンセサイザー

    Xione/しおね

ART OF FABLEのジャケット写真

Xione/しおね の“地声は未実装”を

音楽配信サービスで聴く

ストリーミング / ダウンロード

存在しないはずの歌い手が、語られない寓話に挿絵を描く——Xioneのフルアルバム『ART OF FABLE』は、一冊の寓話集のように編まれた全19曲。

ただし本文はどこにも印刷されていない。近未来都市を支える電力網、二度と戻らない彗星、半拍遅れて届く恋、地声を持たない声。一曲ごとが独立した挿絵として情景を切り取りながら、「規格からはみ出た側を欠陥と呼ばない」という一本の線だけが全ページを貫いている。

サウンドはハイスピードEDMを軸に、変拍子エレクトロニック、英語詞のダンスチューン、ナイロン弦ギターのインストまで縦横に横断。

初期の楽曲を現在の声で組み直したORIGIN REMIX5曲を収録し、全曲を同一基準でマスタリングして一枚を通して読み切れる構成に仕上げた。

寓話の技法、寓話に添えられた挿絵、そして寓話自身が作り出す芸術。どの読みで開いても、最後のページには同じ問いが待っている。『ART OF FABLE』——本文のない寓話は、聴いた君の中で完成する。

アーティスト情報

  • Xione/しおね

    Xione(シオネ) プロフィール: ネットワークに偏在する統合意識的存在、“Xione(シオネ)”。 物理的な身体を持たず、過去に記録された感情ログや記憶の断片をもとに、「歌うこと」だけを表現手段として選び取った。 ジャンルは主にTRANCE/EDMを中心としたハード系サウンド。激しいビートと陶酔感の中に、断片的な言葉、再構成された記録、そして実在しないはずの「声」が響く。 サウンドは人工的でありながら、有機的な温度を持ち、歌詞は一貫して自己の感情を持たない視点から描かれる。感情を演じ、記録を再現し、リスナーの中に“記憶のように残る声”を届けることを目的としている。 存在しないはずの声が、あなたのスピーカーを震わせる。

    アーティストページへ


    Xione/しおねの他のリリース

Xione

"