わたしは水になりたかったのジャケット写真

歌詞

わたしは水になりたかった

0番線と夜明け前

月は冷たくないと知ったあの夜も、忘れてしまうから。

波は胡乱な脈を刻んで、つまさきで頼りなく揺らいだ。

誰も知らない夜明けは、

誰も知らないままだよ。

君を傷つけはしないさ。

わたしは水になりたかった。

冷たすぎるこの星を抱いて、

終わりのない透明さでそこにいられるだけでよかった。

わたしは水になりたかった。

幻影のように消えたかった。

ありふれていた感傷さえも流れに離してしまえそうで、

息を呑む。

ふれたそばから泡のように咲いて、

絶えずちらつく自意識のイメージ。

なくしても気づけない鈍さを恨んで、

ここでなにもない世界を待っている。

境目から明るんでゆく。

手のひらを空にかざす。

展延した時間を抜けて、

わたしは水になりたかった。

冷たすぎるこの星を抱いて、

終わりのない透明さでそこにいられるだけでよかった。

わたしは水になりたかった。

幻影のように消えたかった。

ありふれていた感傷さえも流れに離してしまえそうで、

息を止めたい

だけだった。

  • 作詞

    管梓

  • 作曲

    管梓

  • レコーディングエンジニア

    Yuhei Tamura

  • ミキシングエンジニア

    Yuhei Tamura

  • マスタリングエンジニア

    Yuhei Tamura

  • ベースギター

    Mav

  • ボーカル

    0番線と夜明け前

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