歌詞

もはや背中も見えないほど

遥か先を歩いている

君はきっと僕のことなど

名前も覚えてないでしょう

悔しさすら感じなくなって

それが一番悔しくて

でももう一度立ち上がるような

力はとうに無くなっている

「羨ましい」すら烏滸がましいから

皮肉なくらいに褒めてみたら

虚しくなるだけだった

やめときゃ良かった

くだらないよな

実はあいつと話したことあるんだぜ

連絡先とか知ってたりもするんだぜ

そんなことを飲みの席とかで

誇らしげに宣っている

死んだ目をした僕が見える

環境や運のせいにすれば

幾らでも言い訳が浮かぶ

そんな才能ばかり育った

醜い僕を笑ってくれ

誰にでも出来るアルバイト

すっかり夜も更けた帰り道

何かに追われている気がして

捕まらぬよう必死で走る

ああ

どこかで不意にすれ違ったりしたなら

きっと目を背けてしまうだろうな

見覚えあるような……なんて顔して

立ち止まることもせずに

そのまま歩き去ってくれよ

いつか君と肩を並べて

逃げることなんてしないでしがみついて

負けたくないけど絆も感じたりとか

そんな夢をまだ たまに見る

虚勢も自虐もそろそろやめにしなくちゃ

これ以上自分を腐らせないように

画面の向こう 輝く君に

顔を顰めてしまったのは

眩しかったから

実はあいつと話したことあるんだぜ

冗談言って笑い合ったりもしたんだぜ

そんなことを宝物みたいに

大切に仕舞っている

死んだ眼の奥で今もずっと

今もずっと

もはや背中も見えないけど

お互い頑張っていこうな

聞こえちゃいないだろうけど

どうか幸せで