Lyric

探した 指と消えた灯と

騙した あなたのその聲も

探した 意味とあの渇いた藍も

隠した 音のシミの跡を

木枯らしが吹く糸の解れの揺る

冷え切ったあなたのその指が

火を付けた吐く息は白く染まって

むせ込んだ 日々は遠く

溢れはじめた色を 掴んで描く

初夏の夢も不安定も

書き留めた白いノート

いつか消えてしまいそう

貰った言葉の意味 探してみようか

いつかね この記憶が 色褪せてしまおうが

ありきたりな 言葉の中 探してみたって

君は居ない　またあの駅で

最後にかけてくれた言葉を今も思い出せずに　まだ

触れかけた崩れそうな硝子の牢を

抱えたあなたのその腕が

慈しく引き裂く程に拒む様で

流された　日々は遠く

溢れ始めた色を　掴んで

選ぶ　翰の書き置いた無彩色の

皺だらけのあのコート

いつか消えてしまいそう

貰った言葉の意味 探してみようか

いつかね この記憶が 色褪せてしまおうが

ありきたりな 言葉の中 探してみたって

君が居ない　またあの駅で

最後にかけてくれた言葉を今は思い出さずに

ただ

何度こぼれ落ちた言葉を掬うこともできずに

混ぜた色と色の狭間で先に進めずにいる　から

幾年月経ってもまだ机の引き出しの中に

閉じこもっている気持ちを隠すことに溺れて

貰った言葉の跡　辿ってみたって

今もね この記憶を 彩ってみせるけど

ありふれた 言葉の中 泳いでみたって

君は居ない　またあの駅で

貰った言葉の意味 探してみようか

いつかね この記憶が 色褪せてしまおうが

ありきたりな 言葉の中 探してみたって

君は居ない　またあの駅で

最後にかけてくれた言葉を今も思い出せずに　まだ