Lyric

手を離したあの日から

靴紐をもう一度結んだ

消せない足跡だけが

次の一歩を急かしてくる

古い写真の端で笑う君

色褪せないまま残ってる

取り戻せない時間より

ここにある息を数えた

振り返るたびに伸びる影が

前へ延びる道しるべになる

光は背中　進むのは僕

それだけで十分だった

逆光の手紙を読み上げるみたいに

見えない光が僕を押す

届かない距離のままでいい

失くさずに抱いていけるから

消えない影こそが証拠だ

ここにいる理由は　たしかにある

季節が替わる音にまぎれて

取り残される夜もあった

ポケットにあるメモには

君から受け取った明日のみちしるべ

痛みを忘れても消えないもの

傷跡は地図のしるしになる

遠回りでも構わない

踏みしめた分だけ強くなる

逆光の手紙を胸にしまいながら

言葉の外側でうなずいた

届かなくても続いていく

呼吸みたいに当たり前に

ひとりではないと知ったとき

世界の輪郭がやわらいだ

もし光が遠のいても

影が導く　その先へ

僕の歩幅で

君の続きへ歩いていくよ

逆光の手紙が震える度に

進むたび　背中が明るくなる

置いてきた日々も連れていこう

消えない影が照らす道で

終わらない旅の途中から

何度でも始めてみせる

逆光の手紙が震える度に

進むたび　背中が明るくなる

置いてきた日々も連れていこう

消えない影が照らす道で

終わらない旅の途中から

何度でも始めてみせる