季節が一つになる頃に 可憐な花に虚ろを見た
グレイに差された羽の色 苦悩が孤独である証
鮮やかに廻ったはずの格子は
青々と輝く苔で満ちていて
深い眠りから覚めた私を
絶望させるに足る景色だった
誰かがくれたあの感覚を思い出して
生い茂る草木に頬を預けてみる
遠くなる声に縋った私には
冷たさだけが伝わっていた
言葉を繋いで見つめた先の崩壊に溶けていく
時間が私の身体を潜めるその時まで
痺れた足で揺らぐ視界 萎れた花に希望を見た
組織を壊した雨の色 濁った水面に映る雲
知覚を燃やして産んだ灰に花弁が咲いていく
私の心が溢れ出す意味が救いとなる
- 作詞
杏ノ雲
- 作曲
杏ノ雲
杏ノ雲 の“花朽ちて果て”を
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