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ナイロン弦のアコースティックギターの優しい指弾きと、絶え間なく鳴り続けるレコードのノイズ(ヴァイナル・クラックル)が心地よい、ローファイ・ベッドルーム・ポップ/インディー・フォークの珠玉のトラックです。
72BPMのゆったりとしたテンポに、リバーブに包まれた温かみのあるローズ・ピアノとフレットレスベースが寄り添い、遠くで鳴るグロッケンシュピールが「琥珀色の日曜日の午後」のような、ノスタルジックで少し寂しい空気感を演出しています。ビブラートを抑えた親密なウィスパーボイスからチェストボイスへと移行するボーカルは、あえて完璧なピッチ補正を行わず、人間の自然な揺らぎ(ピッチドリフト)を残すことで生々しい感情を引き出しています。
テーマは「ふたりの間に生じた感情のタイムラグ」。同じ11月を生きていても、相手はすでに12月へと進んでおり、自分だけが過去に取り残されているという切ないすれ違いを描きます。記憶の川を流れるスピードの違いを受け入れ、最後には「ただそこにいたことを伝えるために」前を向く、優しくもほろ苦い失恋の歌です。
アナログテープの温もりを再現したプロダクションが、心の隙間をそっと埋めてくれるような、深い癒しと哀愁を持った一曲です。
Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。