

水面がまだ静かな朝に
ひとつだけ息をほどくように
泥の奥から押し上げる
見えない時間の約束
蓮、始めて開く
声にならないまま
光だけを受け取って
濁りの底を離れていく
春に落ちた名残の影が
夏の入口で溶けていく
触れられなかった日々さえ
形を変えて浮かび上がる
それでも水は流れ続け
昨日を置き去りにしないで
ただ静かに持ち上げる
白へ、薄紅へと変えていく
蓮、始めて開く
何も否定しないまま
沈黙の深さの中で
ひとつだけ、咲いている
- 作詞者
Valerie Enfield
- 作曲者
Valerie Enfield
- プロデューサー
Valerie Enfield
- キーボード
Valerie Enfield
- ボーカル
rino
- プログラミング
Valerie Enfield

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蓮始開 (はす はじめて はなひらく)
Valerie Enfield
「霞始靆」、「春が立つ」、「やがて季節は熱を帯びる」に続く、二十四節気をテーマとしたたおやかな楽曲。 本作は7月初旬、蓮が開花する季節の夏の朝の密やかな情景を端正に描写している



