Lyric

それでも期待を孕んだ船は

取舵を間違えながら

行き先なんてどこでもよかった

後悔をずっと漂うんだ

何度も夢に出るトラウマや

錨はもう捨てようか

いつかなにもかも忘れるから

ふたりどこまでも行けそうだった

継ぎ接ぎだらけの幸せが壊れないように

作り物の花にゆっくりと水をやらなきゃ

馬鹿みたいにさ

できるだけ遠回りをしよう

あと少し風向きが良くなったら

神様がいないうちに

息が止まるまでキスをして

悲しい映画みたいな君と

世界の終わりを見続けていた

見飽きてしまった結末の感想を

いつまでも話していたかった

つじつま合わせの幸せを分け合いながら

待ち合わせのお墓に落書きを飾らなきゃ

預言者に書き綴られてしまう前に

ふたりの距離が離れないように

強く唇、押し付けたけれど

これ以上はもう近づけないから

せめて寄り添っていよう

もっとそばにきてよ

できるだけ遠回りをしよう

あと少し風向きが良くなったら

神様がいないうちにキスをして

同じところで笑い合ってさ

あと少しって戯れる君の手を繋いでいたい

明日は、ねえ、ほっといておこう

もうラストシーンだから

次の終末はどこへ行こう