歌詞

初めて入った　冷たい部屋

冬より静かに　時間が止まる

泣きはらした目で　見上げた君

「そこにいていいよ」って　風みたいな声

毎日そっと　窓をくぐって

あたしはただの　雨宿りの猫

机の上の　白い手紙

書けない言葉が　揺れていた

さわれない痛みが　ふたりを包んで

それでも近くで　ぬくもり灯る

きづくんだ　きづくんだ　胸の奥

ひらひら　ひらひら　灯るもの

“どこかじゃないよ”　“ここにあるよ”

あたしと君だけの　ひだまりの合図

そばにいる　そばにいる　それだけで

ぽかぽか　ぽかぽか　色づいて

ねぇ　わかったんだ

しあわせってほら

さがすんじゃなくて　きづくものだね

震えた鉛筆　響く部屋で

「どうして行ったの」って　やっと書けた

君の肩に　そっと触れたら

涙の温度が　あたしを染めた

朝になれば　問いかける声

「ねぇ……なんで来るの？」って

答えはないよ　ただそれだけ

君の隣がね　心地いいから

少しの笑顔が　窓辺を照らして

ゆっくり世界が　色を取り戻す

きづくんだ　きづくんだ　手のひらで

ゆらゆら　ゆらゆら　春がくる

封を閉じた手紙の横

庭の小さな花　にっこり笑うよ

そばにいる　そばにいる　ふたりなら

ときどき　ときどき　泣いていい

ねぇ　わかったんだ

しあわせってほら

そのまま　そのまま　胸に咲くよ

寂しさ抱えたままでも

消さなくていいってわかった

君の声が　君の明日が

そっとあたしを照らしてく

きづくんだ　きづくんだ　この部屋で

きらきら　きらきら　息をする

“どこにあるの？”じゃなく“ここにあるよ”

君が笑うたびに　世界が開く

そばにいる　そばにいる　ふたりなら

はっきり　はっきり　見えてくる

ねぇ　きこえるでしょ

しあわせのリフレイン

さがすんじゃなくて　いま　気づけるんだ