

何でもない夜だった
いつもの灯り いつもの部屋
不意に浮かんだその名前
時間だけが止まったみたい
まだ何も読んでないのに
指先だけが冷たくなる
遠くに置いたはずの季節が
音も立てずに近づいた
忘れたわけじゃない
戻りたいわけでもない
それなのにどうして
こんなに胸が速いんだろう
名前だけで 夜が揺れた
読んでもいない 言葉なのに
忘れたはずの 心の場所を
身体だけが覚えていた
開かなかった あのメッセージ
さよならさえも 言わないまま
震えが止まる その頃には
僕は僕に 戻っていた
もしもあの日の続きを
知ったところで何になる
優しい言葉だったとしても
今を変える理由にはならない
知りたい気持ちがないなんて
そんな綺麗には言えないけど
開けばきっとまたどこかへ
連れて行かれる気がした
嫌いになったんじゃない
許したとかでもない
ただもうこの道を
逆向きには歩かないだけ
名前だけで 夜が揺れた
消えたはずない 記憶の影
終わった恋の その向こうにも
消えないものが残っていた
開かなかった あのメッセージ
言葉に答えを探さないで
息をひとつずつ取り戻して
僕は今日へと 戻っていく
あの頃の僕なら
迷わず扉を開けただろう
何を伝えたいのか
何を残してきたのか
だけど今夜は
知らないままでいい
過去を確かめることだけが
前へ進むことじゃないから
名前だけで 夜が揺れた
読んでもいない 言葉なのに
忘れたはずの 心の場所を
身体だけが覚えていた
開かなかった あのメッセージ
それもひとつの答えだから
震えていたこの手をほどいて
僕は僕を 選んでいた
名前だけが 夜に残った
やがて静かに 画面は消えた
あなたのいない 明日のことを
少しずつまた思い出した
開かなかった あのメッセージ
もうその先を知らなくていい
震えが止まる その頃には
窓の向こうが明るくなった
さよならなんて 言えなくていい
忘れたなんて 言わなくていい
あの日の僕も抱えたままで
僕は僕の 今日を生きる
何でもない夜に戻って
小さく息を吐いた
名前だけが
遠くなっていった
- 作詞者
YOSSHI
- 作曲者
YOSSHI
- プロデューサー
YOSSHI
- ドラム
YOSSHI
- ソングライター
YOSSHI

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未読のままで
YOSSHI
Sunny Side Music Japan / YOSSHI
『未読のままで』
何でもない夜に届いた、思いがけないメッセージ。
まだ何も読んでいない。
それなのに、名前を見ただけで時間が止まり、忘れたはずの記憶が静かに戻ってくる。
知りたい気持ちがまったくないわけじゃない。
でも、過去を確かめることだけが前へ進むことではない。
『未読のままで』は、過去から届いた一通のメッセージを前に揺れる心と、少しずつ自分の日常へ戻っていく夜を描いた楽曲です。
忘れることでも、嫌いになることでもなく、
あの日の自分も抱えたまま、今の自分を選ぶ。
そんな静かな決意を、Sunny Side Music Japanらしい夜のサウンドに込めました。
アーティスト情報
YOSSHI
YOSSHI(ヨッシー) 日本のシンガーソングライター/音楽クリエイター。 YOSSHI(よっしー)は、日常の中にある細かな感情や、ふと胸によみがえる記憶を、やわらかいメロディと温度のある言葉で描くインディーポップ作家/プロデューサーです。 派手さよりも、「また聴きたくなる温度」を何より大切にしながら、「Sunny Side Music Japan」 として作品を送り出しています。 よっしーの楽曲は、 忙しさの中でこぼれ落ちそうな感情や、 誰にも言えない本音、 懐かしい風景の匂い、 そういった“小さくて大事なもの”をそっと拾いあげるように紡がれています。 近年、YouTubeやストリーミングを通じて、海の向こうのリスナーにも少しずつ届きはじめました。 特にシドニーやチューリッヒでは、毎日のようにリピートしてくれる方が現れ、音楽が国や言語を越えて“誰かの生活の一部”になっていく瞬間を実感しています。 どんなに離れていても、同じ気持ちを抱く人が世界のどこかにいる。その想いが、よっしーの創作の原動力になっています。 「ひとりの夜に、そっと寄り添える曲を。」 「朝の光の中で、もう一歩踏み出せる曲を。」 よっしーはこれからも、生活の中でふと必要とされる“物語のあるポップス”を丁寧に届けていきます。
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