

目に映る光を最後に
止まっているビデオ
巻き戻さずにしまう
なんでまた巻き戻すのに
習慣が僕を嘲笑う
繰り返す僕の癖で
夜明けはどうせ
来るんでしょ
まるで箱庭の
ロードショー
縁起悪い走馬灯
みたいだな
君の顔擦り切れて
しまわぬよう
匿う
君と僕の背に
春が来る前に
リール型のセピア色に
記したい
記憶が空気を吸う
雨の砂浜に
流れ着いた愛
冷めて生ぬるい
でも温めたい
起承転結のない名作を
テープに刻み込むように
君のいた場所もその歩幅も
繰り返し見て
擦り切れてしまうんだろう
見るたびに
繰り返すことはもう飽きた
今を再生し続けたいと
思ってしまうんだろう
差し当たる影に
しがみつく翳り
音もない
瞼の裏
歪む思い
君と僕の目に
眩しく差す春
温かく濁る
鮮明に映る
起承転結のない名作の
テープに刻み込むように
- 作詞者
くろつちじゅんや
- 作曲者
くろつちじゅんや

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ビデオテープ
くろつちじゅんや
擦り切れていくビデオテープから着想を得て、恋をする男女の中で蓄積されていく、沢山の思い出や記憶について書いたラブソングが完成しました。
ライブシーンで定番となった楽曲を、フルアレンジで、そしてより広い世界観でご堪能ください。
アーティスト情報
くろつちじゅんや
埼玉県さいたま市出身。サラリーマンをしながらシンガーソングライターとして音楽活動を行っている。 「サラリーマン。だけど目指すはスーパーアリーナ。」をスローガンに掲げ、首都圏を中心に活動を行っている。 ライブ活動、路上ライブ、ギターでのアーティストサポートの他、2023年には全日本流し協会所属のパフォーマーとして活動の幅を広げている。 いつか見た情景を思い出してしまうような世界観と、頑張る全ての人を包み込むような楽曲が特徴。 夢はスーパーアリーナ凱旋。尊敬するミュージシャンと肩を組んで自分の楽曲を歌うこと。
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