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フラメンコ・ジプシーバイオリンの第一人者として名を馳せる平松加奈が、自らのジャンルの壁を打ち破り、新たな境地を開拓すべく結成したユニット「平松加奈スペシャル・プロジェクト」の3作目が完成した。前2作同様に、誰もが知る名曲を各メンバーの独創的なアレンジで料理するというコンセプトはそのままに、今回のアルバムはさらに奇抜な選曲とアレンジで楽しませてくれる。特筆すべきは、今回初の試みとしてゲストにバイオリンの中西俊博を加えたことだろう。ポップス・ジャズ界でその名前を知らない者はいない重鎮である。彼のセンスと経験からにじみ出るプレイが見事にバンドと絡み合い、この上ない化学反応を起こしている。中西の参加曲は、バイオリンデュオから始まる「Misty」とフラメンコ調にアレンジされたEarth, Wind & Fireの名曲「Fantasy」の2曲。このほかにも、ロック界で絶大な人気を誇るBon Joviの「Livin' on a prayer」、ポリスの「Every little thing she does is magic」、日本の刑事ドラマの真骨頂「Gメン'75」、ギター小僧のアイドル高中正義の「Blue lagoon」、映画音楽から「ニューシネマパラダイス」など、遊び心満載の選曲であらゆるジャンルのファンを楽しませてくれる秀逸なアルバムである。
ジプシーバイオリニストの第一人者、平松加奈の呼びかけで集まったジャズ、ラテン界の精鋭4人組のユニット「平松 加奈 SPECIAL PROJECT」 スパニッシュ・コネクション、Armadaで活躍、ジプシー・ジャズ・スタイルの演奏でファンを魅了するヴァイオリニスト、平松加奈が、更なる音楽性の拡充と新境地を開拓すべく結成したユニットが「平松加奈 Special Project」 メンバーは平松加奈のほか、Armadaで共にプレーし、カリブ音楽、アラブ音楽や世界の民謡などを聞かせる複数のグループを結成している、マルチ・パーカショニストの海沼正利。渡辺香津美、本田雅人、森山威男など多くの音楽家と共演、プリズムのサポートなどでも知られるピアニストの新澤健一郎。そしてアルバム・プロデューサーでもあり、日本を代表するオリジナル・サルサ・ミクスチャーバンド「グルーポ・チェベレ」のリーダー・ベーシストの伊藤寛康という顔ぶれ。
Disco Machete