歌詞

明け方の街　アスファルトに咲く花

綺麗なようで　どこか悲しい

曇り空　肌寒い小道を

君からのマフラーを巻いて　ひとり歩いてゆく

爽やかな空気　小鳥達の鳴く声

街も少しずつ　騒がしくなり

残り雪　踏みしめる靴の

新しい足跡をつけて　ひとり歩いてゆく

ああ…もう夜が明けてゆく

今は少しずつ　君の面影が遠くなってゆくのを

ただ眺めていたい　こんなにも刹那の夜には

切ない思いが増してゆくだけ

季節が変わり　その節目に降る雪

春の息吹が　街に訪れる

君のもと　僕が渡せたのは

時の中溶けてしまいそうな　他愛いない思い出

冬の終わりが来て　君は“さよなら”を告げ

何も分からない　僕を残した

これまでに　二人育んだ

無色透明な恋も　終わりを告げていた

ああ…もう夜が明けてゆく

今は少しずつ　君の面影が遠くなってゆくのを

ただ眺めていたい　誇れるとするならばそれは

君への愛情だっただろうか

今宵降った雪が　チクリと頬に冷たい

冬と共に　忘れ雪……春は静かに舞い降りた

冬と共に　忘れ雪……君は静かに去っていった