さたでいのジャケット写真

歌詞

沈んだ花

Galactic (Fire) kids

にじんだ空気 ちぎれた声

すり抜ける影 手を伸ばす

砕けた午後 かたむく窓

乾いた胸に 風だけが触れた

乾いた胸に 降りそそぐ静寂

こぼれた涙 空にまきちらす

きしむ影を すり抜けながら

沈んだ花を 探し続ける

沈んだ花よ 誰のために

うつくしさを秘めたのか

冷たい朝の光のなか

うつむく花がひとつ揺れていた

名もない草のあいだで

声もなく朽ちる時を待っていた

沈んだ花よ 誰のために

うつくしさを秘めたのか

通りすぎる風は優しく

誰にも知られず撫でてゆく

泥にまみれた根のぬくもり

夢のように消えそうな鼓動

沈んだ花よ 誰のために

うつくしさを秘めたのか

たとえ小鳥がさえずりながら

その傍らに落ちたとしても

花はただ静かに眠り

深く深く沈んでゆく

青い空はひろがって

すべてを包み隠していた

冷えた土に埋もれながら

やがて色を忘れてゆく

沈んだ花よ 誰のために

うつくしさを秘めたのか

沈んだ花よ もう誰にも

うつくしさを見せないまま

  • 作詞者

    Galactic (Fire) kids

  • 作曲者

    Galactic (Fire) kids

  • プロデューサー

    Galactic (Fire) kids

  • ボーカル

    Galactic (Fire) kids

  • ソングライター

    Galactic (Fire) kids

さたでいのジャケット写真

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アルバム「さたでい」は、はっきりとした答えやメッセージを語らず、代わりに“見えないものの気配”を淡く記録した作品集。
土曜日という一日を、どこにも定着できない曖昧な存在の象徴として描き、幽霊のように漂う感覚や、音もなく重なり合う記憶の影を丁寧に紡いでいる。
マイノリティの視点をほんのりと匂わせながら、個々が持つ孤独や透明な痛みを、アコースティックで繊細なサウンドとともに表現。
日常のすき間にあるわずかな光や呼吸の気配を音に落とし込み、言葉にならないまま残される心の軌跡を追いかけるアルバム。

アーティスト情報

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