

にじんだ空気 ちぎれた声
すり抜ける影 手を伸ばす
砕けた午後 かたむく窓
乾いた胸に 風だけが触れた
乾いた胸に 降りそそぐ静寂
こぼれた涙 空にまきちらす
きしむ影を すり抜けながら
沈んだ花を 探し続ける
沈んだ花よ 誰のために
うつくしさを秘めたのか
冷たい朝の光のなか
うつむく花がひとつ揺れていた
名もない草のあいだで
声もなく朽ちる時を待っていた
沈んだ花よ 誰のために
うつくしさを秘めたのか
通りすぎる風は優しく
誰にも知られず撫でてゆく
泥にまみれた根のぬくもり
夢のように消えそうな鼓動
沈んだ花よ 誰のために
うつくしさを秘めたのか
たとえ小鳥がさえずりながら
その傍らに落ちたとしても
花はただ静かに眠り
深く深く沈んでゆく
青い空はひろがって
すべてを包み隠していた
冷えた土に埋もれながら
やがて色を忘れてゆく
沈んだ花よ 誰のために
うつくしさを秘めたのか
沈んだ花よ もう誰にも
うつくしさを見せないまま
- 作詞者
Galactic (Fire) kids
- 作曲者
Galactic (Fire) kids
- プロデューサー
Galactic (Fire) kids
- ボーカル
Galactic (Fire) kids
- ソングライター
Galactic (Fire) kids

Galactic (Fire) kids の“沈んだ花”を
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- 1
さたでい
Galactic (Fire) kids
- 2
奥のほうに、たしかコップ
Galactic (Fire) kids
- 3
水道のおと
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- 4
命を宿してしまった器官
Galactic (Fire) kids
- 5
花と電気
Galactic (Fire) kids
- 6
なんでこの景色だけ忘れずにいるんだろう
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- 7
傘の先がどこにも触れれない
Galactic (Fire) kids
- 8
檸檬水
Galactic (Fire) kids
- 9
パーク・ライト・フリッカー
Galactic (Fire) kids
- 10
誰も見てない
Galactic (Fire) kids
- 11
たとえば骨だけ残ったら
Galactic (Fire) kids
- 12
香料の墓場
Galactic (Fire) kids
- 13
かなたへ消えた怪物
Galactic (Fire) kids
- 14
量子の祈り
Galactic (Fire) kids
- ⚫︎
沈んだ花
Galactic (Fire) kids
アルバム「さたでい」は、はっきりとした答えやメッセージを語らず、代わりに“見えないものの気配”を淡く記録した作品集。
土曜日という一日を、どこにも定着できない曖昧な存在の象徴として描き、幽霊のように漂う感覚や、音もなく重なり合う記憶の影を丁寧に紡いでいる。
マイノリティの視点をほんのりと匂わせながら、個々が持つ孤独や透明な痛みを、アコースティックで繊細なサウンドとともに表現。
日常のすき間にあるわずかな光や呼吸の気配を音に落とし込み、言葉にならないまま残される心の軌跡を追いかけるアルバム。
アーティスト情報
Galactic (Fire) kids
Based in Okinawa/Japan 都市の夜気や心の揺らぎを「日常に潜む現象」として映し出し、 「純粋な心で内にある熱を見つけ、それを宇宙のように広げたい」という思いを込めている。
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