

麻色の毛に包まれて
影の中で息を潜める
憂鬱に沈む瞳の奥
三月の闇が揺れていた
四つの足で這いながら
爪で何かを引き裂いた
冷たい銀の火花が舞い
曇天に響く低いうめき
かなたへ かなたへ
黒く恐ろしく滲む姿
風とともに 消えていった
誰も知らない場所へ
夜の隙間に滲む輪郭
息をするたび溶けていく
名もなき獣の孤独さえ
月の裏に埋もれていく
八つの足で這いながら
爪で記憶を刻みつける
沈む空に灯る火花
何かが終わる音がした
かなたへ かなたへ
黒く恐ろしく滲む姿
風とともに 消えていった
誰も触れない影へ
もしもこの手が届くなら
その瞳に何を見る?
沈む闇の向こう側
答えは風の中
かなたへ かなたへ
遠く、遠く、消えていった
銀の夜に溶けながら
- 作詞者
Galactic (Fire) kids
- 作曲者
Galactic (Fire) kids
- プロデューサー
Galactic (Fire) kids
- ボーカル
Galactic (Fire) kids
- バックグラウンドボーカル
Galactic (Fire) kids

Galactic (Fire) kids の“かなたへ消えた怪物”を
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ストリーミング / ダウンロード
- 1
さたでい
Galactic (Fire) kids
- 2
奥のほうに、たしかコップ
Galactic (Fire) kids
- 3
水道のおと
Galactic (Fire) kids
- 4
命を宿してしまった器官
Galactic (Fire) kids
- 5
花と電気
Galactic (Fire) kids
- 6
なんでこの景色だけ忘れずにいるんだろう
Galactic (Fire) kids
- 7
傘の先がどこにも触れれない
Galactic (Fire) kids
- 8
檸檬水
Galactic (Fire) kids
- 9
パーク・ライト・フリッカー
Galactic (Fire) kids
- 10
誰も見てない
Galactic (Fire) kids
- 11
たとえば骨だけ残ったら
Galactic (Fire) kids
- 12
香料の墓場
Galactic (Fire) kids
- ⚫︎
かなたへ消えた怪物
Galactic (Fire) kids
- 14
量子の祈り
Galactic (Fire) kids
- 15
沈んだ花
Galactic (Fire) kids
アルバム「さたでい」は、はっきりとした答えやメッセージを語らず、代わりに“見えないものの気配”を淡く記録した作品集。
土曜日という一日を、どこにも定着できない曖昧な存在の象徴として描き、幽霊のように漂う感覚や、音もなく重なり合う記憶の影を丁寧に紡いでいる。
マイノリティの視点をほんのりと匂わせながら、個々が持つ孤独や透明な痛みを、アコースティックで繊細なサウンドとともに表現。
日常のすき間にあるわずかな光や呼吸の気配を音に落とし込み、言葉にならないまま残される心の軌跡を追いかけるアルバム。
アーティスト情報
Galactic (Fire) kids
Based in Okinawa/Japan 都市の夜気や心の揺らぎを「日常に潜む現象」として映し出し、 「純粋な心で内にある熱を見つけ、それを宇宙のように広げたい」という思いを込めている。
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