さたでいのジャケット写真

歌詞

かなたへ消えた怪物

Galactic (Fire) kids

麻色の毛に包まれて

影の中で息を潜める

憂鬱に沈む瞳の奥

三月の闇が揺れていた

四つの足で這いながら

爪で何かを引き裂いた

冷たい銀の火花が舞い

曇天に響く低いうめき

かなたへ かなたへ

黒く恐ろしく滲む姿

風とともに 消えていった

誰も知らない場所へ

夜の隙間に滲む輪郭

息をするたび溶けていく

名もなき獣の孤独さえ

月の裏に埋もれていく

八つの足で這いながら

爪で記憶を刻みつける

沈む空に灯る火花

何かが終わる音がした

かなたへ かなたへ

黒く恐ろしく滲む姿

風とともに 消えていった

誰も触れない影へ

もしもこの手が届くなら

その瞳に何を見る?

沈む闇の向こう側

答えは風の中

かなたへ かなたへ

遠く、遠く、消えていった

銀の夜に溶けながら

  • 作詞者

    Galactic (Fire) kids

  • 作曲者

    Galactic (Fire) kids

  • プロデューサー

    Galactic (Fire) kids

  • ボーカル

    Galactic (Fire) kids

  • バックグラウンドボーカル

    Galactic (Fire) kids

さたでいのジャケット写真

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アルバム「さたでい」は、はっきりとした答えやメッセージを語らず、代わりに“見えないものの気配”を淡く記録した作品集。
土曜日という一日を、どこにも定着できない曖昧な存在の象徴として描き、幽霊のように漂う感覚や、音もなく重なり合う記憶の影を丁寧に紡いでいる。
マイノリティの視点をほんのりと匂わせながら、個々が持つ孤独や透明な痛みを、アコースティックで繊細なサウンドとともに表現。
日常のすき間にあるわずかな光や呼吸の気配を音に落とし込み、言葉にならないまま残される心の軌跡を追いかけるアルバム。

アーティスト情報

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