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お仕着せのファンタジーや豪華な式場の演出ではなく、スープをこぼしたり、指輪を一瞬なくしかけたりした「不完全で、だからこそ愛おしい現実の結婚式」の体温をそのままパッケージングした、BPM76(Gメジャー)のオーガニック・インディーフォーク・ウェディングソングです。クリックトラック(メトロノーム)を完全に排除し、弾き手の呼吸に合わせて微妙にタイムが揺らぐアコースティックギターの弦を擦る音(ピックノイズ)や、アップライトピアノの軋むような温かみのある音響が、まるで生活の匂いが残るベッドルームで録音されたかのような親密さを生み出しています。シネマティックなストリングスや劇的なビルドアップによる感情の強制を一切排し、地に足のついたエモーショナルなリアリズムを貫いています。
ボーカルは、メインとなる男女のデュエットが、まるでお互いに語りかけるように至近距離(クローズマイク)で歌うスタイル。サビ(コーラス)に達すると、3オクターブ離れた素朴なコミュニティ・コーラス(バッキングボーカル)が加わり、ステレオ幅が110%まで大胆に広がることで、親しい友人や家族に優しく囲まれているかのような圧倒的な多幸感をもたらします。最高潮のフレーズで見せる、声がわずかに掠れるほどの生の感情の震えは、現代の完璧すぎるオートチューン補正では決して表現できない美しさです。「派手な約束はいらない、ただ今日も、明日も、あなたを選び続ける」という、10年後も20年後も色褪せない本物の愛の誓い。最後はピアノの自然な減衰音と静かな残響が、アナログテープのヒスノイズと共に穏やかな静寂へと溶けていく、一生モノのオルタナティブ・アンセムです。
Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。