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真夜中、スウィングは崩壊する。
「MIDNIGHT FRACTURE #16」は、
LUNAR AVENUE #15で描かれた優雅な月夜のビッグバンドを、
変拍子と転調によって解体した“深夜崩壊ファイル”である。
最初は穏やかに始まるスウィング。
だがリズムは徐々に軸を失い、
拍子は裂け、
ホーンセクションは互いに衝突し始める。
それでもベースだけは執拗にグルーヴを刻み続ける。
崩壊したアンサンブルの中で、
唯一“踊ること”だけが残されている。
サックスは悲鳴のように空間を引き裂き、
Rhodesの不穏なコードが、
月明かりに照らされた都市の歪みを映し出していく。
これは単なるアバンギャルドではない。
“スウィングしながら崩壊する都市”の記録である。
今宿探偵団。 都市のノイズと静寂、その境界線を追跡する音楽集団。 ビッグバンドジャズを基盤に、ロックの衝動、スカファンクの跳躍、 そしてモダンジャズの実験性を融合。 トランペット、サックス、トロンボーンから成るホーンセクションを主軸に、 リズム隊がそれを暴力的なグルーヴで支配する。 彼らの音楽は、単なるインストゥルメンタルではない。 断片化されたリフ、突発的な沈黙、崩壊寸前のアンサンブル それらはまるで“事件の断片”のように提示され、 やがて一瞬のユニゾンで、すべてが意味を持つ。 ライブでは、即興と構築が衝突し、 同じ楽曲であっても二度と同じ形にはならない。 今宿探偵団は音楽を演奏するのではない。 都市に潜む“電気的な違和感”を、音として記録する。
SNAP