から きせ 〜 カラスの奇跡 〜のジャケット写真

歌詞

から きせ 〜 カラスの奇跡 〜

Kneeking Records

カラス鳴く 夜明けの手前

墨のぬくもり まだ残り

誰もいない机の上で

言葉は静かに 世界を開く

黒は闇じゃない 始まりの色

一線ごとに 景色は澄んでいく

奇跡は祈りじゃなく

掌から そっと立ち上がるもの

迦楼羅は 空を飛び 火を吹く

風が紙をめくるたび

顔真卿の無念の奥で

一本の線が 運命を起こす

「仏とは何か」と問う声に

雲門がふっと 微笑むように

「乾屎橛すら 宇宙のかけらだ」と告げる

♪♪♪

黒は罪じゃない 生命の形

削るほどに 光が滲み出す

奇跡は探すものじゃない

この瞬間こそが 呼吸している

辞書の頁を そっと閉じれば

今日もまた 一本の線が残る

静かな夜のその向こう

新しい朝は すでに始まっている

  • 作詞者

    Kneeking Records

  • 作曲者

    Kneeking Records

  • プロデューサー

    Kneeking Records

  • プログラミング

    Kneeking Records

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    から きせ 〜 カラスの奇跡 〜

    Kneeking Records

『から きせ 〜 カラスの奇跡 〜』は、2024年2月の「辞書の旅」で辿った、
“烏(からす)から奇跡(きせき)へと至る道のり”を
ひとつの物語として紡いだ歌です。

夜明け前の静寂、まだ温もりの残る墨、
迦楼羅(かるら)が焦がす空、
そして顔真卿(がんしんけい)の悲願が宿る一筆――。
辞書の頁と書の世界が重なり合い、
黒い線の奥から光が立ち上がる瞬間を描きました。

奇跡とは祈りではなく、
手を伸ばし、線を刻む者の“いま”に息づくもの。
黒は闇ではなく、始まりの色である――
その確信を、静かな呼吸とともに音へと落とし込んだ作品です。

辞書を読み、言葉を写し、書を揮毫するという
日々の積み重ねから生まれた、
Kneeking Recordsならではの“辞書詩歌”。

静けさの底にある熱、
たった一筆が世界を変える力を、
そっと感じていただけたら幸いです。

アーティスト情報

Kneeking Records

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