

ある日 目を開けた世界は
セピアに色あせてて
ある朝 見た空の色は
黄土色に淀んでた
ああ、
なんでこんなわたしなんだろうって
何回も 何回も 呪った
未来には希望しかないって
ランドセルを背負って歩いた春
だけど
わたしの前にあるのは
耳の短いウサギのぬいぐるみ
夢があった
夢があった
夢を見ていたかった
叶えたかった
叶える能力はあったんだ
でも
扇風機に吸い込まれた空気は足りなくて
二酸化炭素に溺れてしまってからは
路肩に止まったままの
動かない高級車
咳き込んで むせかえった
日曜日の明け方
ドアの前で脱いだ
スニーカーの底についた土の色
ああ、
あの日だけ壊したい
あの日だけをやり直したい
スニーカーの靴紐を結びなおして
あの時 あの道を通らなければ
ぐるぐる ぐるぐる
繰り返す
カセットテープに録音された
限界を知らせるベルの音が1982回
ピーという発信音の後に
「ご用件をお話しください」が1957回
再生ボタンは壊れたまま
停止ボタンだけ見つからない
ぐるぐる ぐるぐる
巻き戻る
いちばん残虐な方法で
紅色に染まるあれが
終わりを忘れてくれない
ここから先は工事中の看板の前
黄色で塞がれた
人生の断片のアルバムは
捨てた
捨てた
捨てた
遠回りして帰った
日曜日のあの時間
頭の中で
何度も 何度も
リプレイしたんだ
一番 卑劣な方法で
刺して
戻して
解体しては
組み立てて
踏みつけた
そうしたら わたしの中のあれがほっとして
庭に種をまいた
黒い種をいっぱいまいて
もっともっと
わたしのわたしを育てあげたんだ
42.195kmのマラソン大会
わたしは
もう速さで勝負しない
ゴールテープを切った人から
消えていくなら
わたしは
その先まで
走って
走って
成し遂げるんだ
ぐるぐる ぐるぐる
繰り返す
カセットテープに録音された
限界を知らせるベルの音が1982回
ピーという発信音の後に
「ご用件をお話しください」が1957回
再生ボタンは壊れたまま
停止ボタンだけ見つからない
ぐるぐる ぐるぐる
巻き戻る
いちばん残虐な方法で
紅色に染まるあれが
終わりを忘れてくれない
ピーーーーーーー
「ご用件をお話しください」
1982
110
7314
1957
119
4201
1982
881
1957
503
ピーーーーーーー
「ご用件をお話しください」
- 作詞者
しゅか / Room no.38
- 作曲者
しゅか / Room no.38
- プロデューサー
しゅか / Room no.38
- ベースギター
しゅか / Room no.38
- ドラム
しゅか / Room no.38
- キーボード
しゅか / Room no.38
- シンセサイザー
しゅか / Room no.38
- その他の楽器
しゅか / Room no.38

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エンドレステープ
しゅか / Room no.38
止められない記憶は、壊れたカセットテープのように何度でも巻き戻る。
「エンドレステープ」は、過去のトラウマが時間を越えて何度も蘇り、終わったはずの出来事を頭の中で繰り返し再生してしまう感覚を描いた一曲。
壊したい一日、断片化した記憶、繰り返される数字と発信音。
170 BPMの高速ビートに、歪んだギター、重いシンセベース、グリッチノイズ、テープの巻き戻し音や電話の発信音が交錯する、ダーク・オルタナティブボカロロック。
再生ボタンは壊れたまま。
停止ボタンだけ見つからない。
消せないトラウマを抱えながら、それでもその先まで走り続ける。
アーティスト情報
しゅか / Room no.38
しゅか / Room no.38です。 J-POPやHIPHOPを軸にしながら、 感情をそのまま吐き出すのではなく、 感情が揺れ、壊れ、歪んでいく「過程」を言葉にしています。 癒しや答えを用意することよりも、 触れられなかった部分や曖昧な途中経過を、 そのまま残す表現を大切にしています。 音楽は、感情を盛り上げるためのものではなく、 思考が進んでいくためのリズムだと考えています。 バラード、rock、EDM、K-POPなど、 表現に合う形を選びながらジャンルを横断しています。 わかりやすさより誠実さを。 完成より現在地を。 この音と言葉は、 自分探しの物語ではなく、 「いま、ここで生きている」ことの記録です。 楽曲の形はバラード、EDM、HIPHOPなどに限定せず、 詩を起点に、必要な音を選んでいます。 わたしにしか書けない唯一無二を大切にしています。
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