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「予定通りにいかなかったすべての失敗、転倒、そして最悪なはずのハプニングが、実は人生を最高のルートへと導いてくれた」という圧倒的な肯定感と無邪気なエネルギーを、90年代オルタナティヴ・ロックの瑞々しいJangle Pop(ジャングル・ポップ)とMelodic Punk(メロディック・パンク)の枠組みに詰め込んだ、BPM144(Dメジャー)の至高のパワー・ポップ・アンセムです。楽曲の幕を開けるのは、思わず誰もが笑顔になってしまうような軽快な「口笛のフック(whistling hook)」と、きらびやかな12弦ギターを思わせる「ブライト・チャイミング・アルペジオ(輝くアルペジオ)」。そこへ、スタジアムのガレージを揺らすような疾走感あふれるギャロッピング・ドラム(galloping drum groove)と、ベースラインが縦横無尽にうねる主役級のウォーキング・メロディック・ベース(walking melodic bass line)が合流し、 Weeezerの『Blue Album』やFountains of Wayneが持っていた、あの「切なくも完璧なメロディのプレシジョン(緻密さ)」を再現します。
楽器構成は、シンセサイザーなどの電子音を一切排し、太いディストーションのパワーコードの上に、陽光を浴びてキラキラと輝くサニー・リードギター・ソロ(sunny lead guitar solo)が炸裂する、極めてオーガニックなバンド・セットアップ。ボーカルは、どこか憎めないギーク(オタク)気質を感じさせる親しみやすい男性のダブルトラック・リード。サビ(コーラス)に突入した瞬間、まるでスタジオにいるバンド仲間全員がマイクに飛び込んできたかのような「大合唱(gang vocal)」の多重コーラス・ハーモニーへと雪崩れ込み、ステレオ幅いっぱいに圧倒的な多幸感を爆発させます。後半のブリッジでは一度ハーフタイム(半速グルーヴ)に落としてノスタルジックなエモーショナル・オネスティ(感情の誠実さ)を覗かせたのち、 Wezer調のあまりにもポップで胸を打つギターソロを経て、ラストのサビで「キーが+2(Eメジャーへ転調)」して最高潮へと跳躍する展開は圧巻です。最後は、自動操縦の冷たい遮断(フェードアウト拒絶)を適用するこれまでのダーク・スローコア路線とは真逆を行き、演奏がどこまでもハッピーに熱を帯びながら、 impossibly sunny(不可能なくらい晴れやかな)口笛のフェードアウトへと溶けていく、人生の美しい混沌(ビューティフル・カオス)を祝福する大傑作トラックです。
Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。