

古い写真の中
少し若いあなたが笑ってる
あの日の風まで
まだ ここにあるみたいに
埃を払った 古いアルバム
不器用に跨った あのバイク
大きすぎた革のジャケット
あなたは笑って 後ろを指した
「しっかり掴まってろ」
それだけ言って走り出す
街の灯りが線になった夜
世界が急に 広くなった
怖さより先に
胸が熱くなった
あの背中を追いかけてたら
いつしか私も 走っていた
あの夜 あなたがいなくなって
鍵を握れない朝もあった
もう降りようって 何度も思った
それでも消えないものがあった
風を切るたび 胸が高鳴る
この高揚感は もう私だから
あなたを追うためじゃなくていい
今日も私は この道を走る
ミラーの向こう 遠ざかる街
白線を刻む 一定のリズム
曲がる手前で 少し落として
出口を見たら 静かに開ける
教わった癖が まだ残ってる
だけど走り方は もう私のもの
あの日の後ろ姿が遠くなっても
ハンドルを握る この手は離さない
忘れることと
進むことは違う
会えなくなって 分かったの
残されたものは 悲しみだけじゃない
あの夜 あなたがいなくなって
エンジンの音さえ嫌いになった
それでも季節が 巡った頃に
もう一度だけと 鍵を回した
風を切ったら 涙が落ちた
悲しいだけじゃない 涙だった
あなたにもらった この高鳴りを
今度は私が 連れていくから
夜のサービスエリア
冷えた缶コーヒー
隣に誰もいないことに
まだ慣れない日もある
それでも――
悲しむためだけに
走ってるんじゃない
あなたが開けた世界を
私は好きになった
もうこれは
私が選んだ道
遠くまで行こう
まだ知らない景色へ
思い出を置いていくんじゃない
胸に乗せたまま 先へ
あの夜 あなたがいなくなって
私の時間も止まったけれど
もう降りようとは 思わなくなった
この高揚感は 私の人生だ
風を切る音に あなたを探して
見つからなくても もう大丈夫
あなたを追いかけ始めた道を
今は私の意志で 走っていく
もっと遠くへ
この空の向こうへ
あなたがくれた 最初の景色
その続きを 私が見に行く
古い写真を そっとしまって
ヘルメットの紐を締め直す
エンジンをかける
あの日より少し
上手くなった私で
私は私の速さで
走っていく
- 作詞者
D:RISE
- 作曲者
D:RISE
- プロデューサー
D:RISE
- ボーカル
DG5

DG5 の“あの夜、あなたの背中を追いかけて”を
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ストリーミング / ダウンロード
- 1
夕日のハイウェイ
DG5
- 2
Heart Beat Engine Beat
DG5
- 3
今日のミーティング
DG5
- 4
あの夜の場所
DG5
- ⚫︎
あの夜、あなたの背中を追いかけて
DG5
『風の向こうへ / BEYOND THE WIND』アルバム説明
走ることは、ただ遠くへ行くことじゃない。
誰かの背中を追い、誰かと出会い、やがて自分自身の道を選んでいくこと。
**『風の向こうへ / BEYOND THE WIND』**は、バイクとともに歳月を重ねてきた女性たちの記憶と生き方を描く、DG5のロード・ストーリーアルバム。
夕陽に染まるハイウェイを自分のリズムで流す時間。
心臓とエンジンの鼓動だけが残る夜。
愛車を囲んで初対面の誰かと言葉を交わすミーティング。
週末になると自然に戻ってくる、馴染みの場所。
そして、かつて憧れた人の背中を追いかけて走り始めた、忘れられない記憶。
そこにあるのは、若さや速さを競う物語ではない。
昔ほど無茶はしなくなった。
守るものも増えた。
別れも知った。
それでもエンジンをかければ、今も胸の奥に同じ高鳴りがある。
「誰かの速さに合わせなくていい。私は、私の道を走ればいい。」
憧れから始まった道が、いつしか自分自身の人生になっていく。
風、夕陽、ネオン、エンジンの鼓動、仲間との出会い、そして受け継がれていく記憶。
DG5の5つの異なる声で描く、成熟した女性たちのロード・ミュージック。
風の向こうにあるのは、目的地ではない。
ここまで走ってきた、自分自身だ。



