どうせ逃げるんだろ

この曲は、日本の政治家や権力者たちに向けた、怒りと絶望、そして不屈の決意を歌ったブルースです。

「三十年止まったままの給料」と「シャッター街」が象徴するように、この国が抱える構造的な問題を、生活者の視点から痛烈に批判しています。
「お偉いさんたち」の甘い言葉の裏側にある、無責任な現状を鋭くえぐり出し、彼らが残した「ツケ」を払うことを拒絶します。

しかし、この歌は単なる不満の表明ではありません。
「俺たちは逃げない」と繰り返される力強いメッセージは、絶望的な状況にあっても、この国に根を張り、生き抜いていくという強い意志の表明です。

陽の当たらない道で、それでも歌い続ける人々の姿は、社会の不正義に立ち向かう静かなる反骨精神を象徴しています。
この曲は、無力感を抱えながらも、希望を捨てずに戦い続けるすべての魂に捧げる、魂のブルースです。