Lyric

丸一晩うなされた朝

不格好に厚いコートのダンデライオン

時計は今にも午後を跨ぐ顔

冷静で良い　自然で良い

サクラ咲く　今年も1人見上げる

滲んだ夕焼けは　何を見てるのだろう

誰かが私を待ってる　青く冷たい街で

私たちが生まれた時からある音が

今にも吹き去ってしまいそうな心の音が今

聞こえますか

継接ぎだらけのこの顔に流るる言葉のアザ

吐く息が凍る八つ頃の夜

悲しき優しさの形

浮き沈むように喉が渇く　オアシスに花が咲く

あなたの元へ飛べるのなら私は蝶になりたい

至極真っ当な感情と到底程遠いこの病を

なんと呼べば　この思いをなんと言えば

サクラ咲く　今年もあなたに会えず

この寒空の下　夜明けを待つからさ

私たちが生まれた時からある光が

今にも吹き去ってしまいそうな蝋燭の灯りがまだ

見えますか

ふっと脈打つ　路地裏で猫が鳴いてる

繰り返しフラッシュバックする　自分見失いそうになる

酔生夢死なんか病んでる　携帯の画面に冴えてる

天国の真逆でランデブー　孤独が鏡で呼んでる

橋を眺め　見渡し　青空を知る

止め処なく波打つ　港町を跨ぐ

藤の花や　香る杜若

海鳥は羽ばたく　遠く遠く

色の揺らぎに誘われれば　風に乗り夢踊る

届かない声も届くなら私は蝶になりたい

呼吸もまともに出来ない生きづらさにも負けずに

飾らずも美しくあるそんな蝶になりたい