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この曲は、社会の頂点から広がる腐敗と不公平に対し、底辺から突き上げるような怒りを描いた、骨太なブルースです。
ゆっくりとしたムーディーなベースラインに乗せて、ドブ川に映る歪んだ月と、それを肴にシャンパンを抜く権力者の対比が鮮烈に描かれます。「泥水をすすり明日を待つ」者の視点から、この世界の不公平なルールを決定づけたのは誰なのか、と神に問います。
サビの核心は、**「魚はいつでも、頭から腐ってく」**という痛烈な批判。腐敗の原因は末端ではなく「頂(いただき)」にあるという主張は、現代社会への鋭い風刺です。そして、「見えないふりした罪」を静かに匂わせる支配者層への絶望と、「その目に光はもう残ってないのか」という問いかけが、聴く者の胸に突き刺さります。
言葉が届かないとわかっていても叫ばずにはいられない魂の叫びと、ブルースハープの泣きのソロが、諦めと怒りの間で揺れる感情を深く表現しています。アウトロのフィードバックノイズは、この叫びが静かに収まることなく、世界に響き続けることを示唆しています。