水月のジャケット写真

歌詞

Criminal Spirituals

なのるなもない, YAMAAN

Shh Shh

Criminal Spirituals

戦争のない国で

はしゃぎ過ぎて黙らされた

子供たちの敵討ち

誰もが幸せになれる

社会主義はなかった

不透明な先行きと

変わらぬ暮らし向き

でも饒舌な語り口の

飼い主に相槌

成り行き任せ

這いずり回り

心までも叩き売り

遮二無二遣り繰り

でも毎月 背水

まとわりついたしがらみに

かきむしる髪の毛

錆び付いたナイフに

気づかない振りは

もうタイムリミット

ハイスピードで

ハイブリッドな

毒林檎売りが

この星を乗り回す操縦士さ

アルミ燃ゆる火は

見てられない

夏の猛吹雪か 死亡遊戯か

鳥獣戯画

どう言う意味か

要するにまあ

切り捨てられた

少数以下同文みたい

いつまで様子見だ

よく見な

いつの間にか用済みさ

とっくにな

排気ガス 撒き散らす

恥知らず 弾き出す

電卓 かき乱す

愛し合う 理解し合う

君がくれた円都の

Criminal Spirituals

なんでわかんないんだ

黄色い線を超える

ハートビート

テレビやメディアには

映らない暗闇に

目を瞑らないで

なんでわかんないんだ

冷めない熱を込める

魔法瓶

怒りのポエトリーに漲るは

歪みのハーモニー

あざとい詐欺師のセオリー

選挙に行くハロウィン

笑えないパロディ

貪り続けては悪魔とキス

心までもメタボリックな

マゾヒズムへ

アトミックボム

あと幾つ夜を超えて

守り抜く今で

どこへたどり着く

つもりなのか

マトリックス

いやバッドトリップ

メランコリックにさせる

あいつらの理屈 耳を塞げ

過去に住むつもりはないさ

ガソリンの香り

強きに従い

弱きものに唾吐き

歴史も上書き保存して

目くらまし

鼻歌交じりネクロマンシー

群がり くだまき 羨み

爪弾きにして何も生まない

求めるばかりで

与えぬままにいるなら

愛を知ってください

横行するデマゴーグ

翻弄するテーマソング

真っ黒けっけの

御手手の野箆坊てかもう

俺らを弄んでんだろう

抜け出そう

合ってるのか

間違ってるのか

わからなくさせて

どっちつかず

考えさせないで

おけばいいんだ

まるでインセプション

なんて簡単に感染

してしまうんだろう

逃げちまうんだろう

いつのまに目の前に

War I need

排気ガス 撒き散らす

恥知らず 弾き出す

電卓 かき乱す

愛し合う 理解し合う

君がくれた円都の

Criminal Spirituals

  • 作詞

    なのるなもない

  • 作曲

    YAMAAN

水月のジャケット写真

なのるなもない, YAMAAN の“Criminal Spirituals”を

音楽配信サービスで聴く

ストリーミング / ダウンロード

水月

なのるなもない, YAMAAN

ラッパー・スポークンワーズアーティストのなのるなもないと、プロデューサー・トラックメイカー のYAMAANが共作アルバム『水月』を10月10日にリリースする。
なのるなもないは2002年頃から志人とのユニット「降神」として活動。日本語のヒップホップの 言語表現の枠を大きく拡張してきた。ソロでは「 melhentrips」「アカシャの唇」などの作品を 発表し、日常の中にある小宇宙を詩的な感覚ですくいあげて、ラップやスポークンワーズという形 で表現してきた。
YAMAANは降神や多彩なアーティストが在籍するクルーTemple ATSのメンバーとして活動を開 始。アンビエントやヒップホップ、ハウスなどを行き来しながら活動し、’20年に『幻想区域EP』 を発表。’21年にはアンビエントとメンフィスラップにインスパイアされたCHIYORIとの共作 「Mystic High」を発表した。
なのるなもないとYAMAANは2005年の”melhentrips” 収録の“shermanship” をはじめとして多 くの楽曲を生み出してきたが、今回が初の共作アルバムとなる。タイトルの「水月」から想起され るように、しなやかで静的なムードも漂うトラックの上で、なのるなもないの小宇宙が展開する 作品となった。
瑞々しいニューエイジアンビエント的なサウンドと真夏の白昼夢のようなリリックでアルバムの幕 をあける『空よりも青く』や、躍動的なビートの上で生命や時間についての考察、死生観をも感じ させる詩が力強く歌われる『Beacon』。ディープハウスに官能的なリリックとスクラッチが心地 よく刻まれる『優しくして』、不条理で暴力的な社会に対するリリックをトラップサウンドの上 で綴った『Criminal Spirituals』など、なのるなもないとYAMAANの様々な側面が表現された8 曲入りのアルバムとなっている。
アルバム中の2曲にはTemple ATSのメンバーでもあり、数々のDJバトルでも実績を残してきた DJ SHUNがスクラッチで参加。楽曲の世界観に呼応した音楽的でスキルフルなスクラッチを演奏 してくれている。
アルバムのオリジナルアートワークは尾道在住の画家、白水麻耶子。深い緑の森や水辺のような不 思議な心地良さを持った絵画が「水月」の世界観を押し広げている。
そしてオリジナルアートワークをもとにデザイナーTakara Ohashiがディレクションを担当。今回 モノとしてリリースする面白さを大切にしたいという意向を汲み、箱庭型に組み立てが出来るジャ ケットを監修してくれた。
本作は自主レーベル「studio melhentrips」からの記念すべき第一作。フィジカルはCD、デジタ ルはBandcamp、ストリーミングにて発表となる。

アーティスト情報

  • なのるなもない

    ラッパー,スポークンワーズアーティスト. その声は深く,いくつもの色を持つ. 時に耳元で語りかけるように近く,どこかへ行ってしまいそうな程に遠い. 誰もが感じていながらも言葉にできない....そんな思いを言語化した詩が,リズミカルにメロディアスに流れていく. それは意味となり,イメージとなり,音楽となり,垣根を超えてどこまでも飛んでいく. 2003年,志人とのユニット降神で同名のアルバム[降神]を発表,独自のリリック世界とフロウで唯一無二のスタイルを築きあげ, ヒップホップには収まらない幅広いファン層の支持を得る. セカンドアルバム[望~月を亡くした王様~]を経て,2005年にソロ.アルバム [melhentrips]を発表, 音楽雑誌REMIXの HIPHOPディスク賞受賞などの評価を得た. 日常の中のやさしさや,若者の抱く閉塞感を叙情的な詩に描き, 時に歌い上げ,時にポエトリー.リーディングにも聴こえる独特のフロウで紡ぐ. フリースタイルや,ポエトリー.リーディングイベントにも積極的に参加, ジャンルをクロスオーバーしたライブ活動をし, 山水人,otonotani,フジロックフェスティバル2008などの野外フェスにも精力的に参加しながら, 他アーティストへの客演を多数発表している. 2013年 12月 2nd solo album "アカシャの唇" 発表 2023年 9月 なのるなもない × YAMAAN名義によるアルバム"水月"発表

    アーティストページへ


    なのるなもないの他のリリース
  • YAMAAN

    YAMAAN 降神や多彩なアーティストが在籍するクルーTemple ATSのメンバーとして活動を開始。アンビエント的な感覚を機軸にハウスやヒップホップなどを行き来しながら音楽や映像作品を制作してきた。 近年は’20年に道程RECORDSから『幻想区域EP』を発表。’21年にはアンビエントとメンフィスラップにインスパイアされたCHIYORIとの共作「Mystic High」、’23年にはなのるなもないとの共作「水月」をリリース。

    アーティストページへ

studio melhentrips

"