

嵐が抜けた 西湘バイパス
水たまり光る 早朝(あさ)の舗装路
眠るあなたの 穏やかな息
強まる日差し 眩しすぎるわ
雨に洗われ 澄み切った青
相模野(やま)を背にした あの夏空よ
激しい雨が 流し去ったの
熱病のような ひと夏の恋
白く乾いた 潮の結晶
窓の端っこ 指でなぞった
秋が来る前に 終わらせたくて
エアコンの風 素肌を冷やす
散らばる小枝 よけて走れば
砕ける波が 遠ざかってく
「送っていくよ」 私の声に
頷いただけ あなたは眠る
夢から醒める 合流点(ジャンクション)
東京へ戻る 上り車線よ
引き止められる 言葉を待たず
自分で選ぶ 日常の席
追い抜くトラック 水煙上げて
眩しい海が 後方(うしろ)へ流れる
潮のままにして 夏を降ろす
迷わず踏んだ アクセルの先
料金所(ゲート)過ぎて 街のざわめき
シートベルトの 冷たい金具
指先でただ カチリと鳴らし
いつもの日常(まち)へ ハンドルを切る
- 作詞者
Akemi
- 作曲者
Akemi
- プロデューサー
nanayon music
- ミキシングエンジニア
nanayon music
- ボーカル
Akemi

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西湘の照り返し
Akemi
「西湘の照り返し」は、台風が抜けた翌朝の海沿いの道で、夏だけの関係に自分の手で幕を引く時間を描いたミディアムテンポのシティポップ。
雨に洗われた早朝の舗装路、窓の端に乾いた潮の結晶、助手席で眠る穏やかな息、遠ざかる砕ける波、そして上り車線へ入る合流点――嵐がすべてを流し去ったあとの眩しさが、曖昧なまま続けることを許さない朝の輪郭を浮かび上がらせる。
架空のAIシンガー Akemi が歌うのは、話し合えば言い訳と引き止めで記憶が濁ると知っているからこそ、相手を起こさずに車線を選ぶ大人の感情。
70年代後半から80年代初頭のニューミュージックやシティポップが持っていた、海沿いの道、夏の終わり、車内の空気感を描く叙情性を下敷きに、現代的な感性で再構築した一曲となっている。
潮を拭き取らないまま、夏をそこへ降ろしていく、迷いのないアクセル。
料金所を過ぎて街のざわめきへ入り、冷たい金具を指先でカチリと鳴らして日常へハンドルを切る――そんな成熟した別れの朝を描いた楽曲。
Produced by nanayon music.
アーティスト情報
Akemi
1970年代後半〜80年代前半の「シティポップ/ニューミュージック」が持つ哀愁と夜の空気感を、生成AIと編集で“作品として”再構築する音楽プロジェクト。 Akemi(アケミ)は、神奈川県大和市出身という設定で生まれた架空のAIシンガー。都会の孤独、大人の恋、夜の感情を、ノワール調のシティポップとして歌う。 作詞・作曲・歌唱・ビジュアルは生成AIを制作ツールとして用いながら制作し、「AIの中にある人間味と懐かしさ」をテーマに探求している。
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