

春の夕暮れ 観覧車の列
小田急の先 遊園地の灯
ゴンドラに二人 向かい合って乗る
扉が閉まる 降り場のない箱
ゆっくり上がる 軋むゴンドラ
街の灯りが 粒になってゆく
彼は黙って ガラスの外を見る
急がない人の 横顔が近い
上がるほど狭く 二人が大きい
同じ窓に 頭を寄せる
肩が触れそう あと数センチを
自分からは 詰めずにいる
一番上で ゴンドラが止まる
眼下に広がる 夕映えの街
風がガラスを かすかに鳴らす
触れれば届く その距離のまま
近づくほどに 言葉が消える
確かなものほど 声にならない
何も言わずに 同じ灯を見る
この高さだけの 二人の時間
下りはじめる また街が育つ
大きくなる灯に 影が溶けあう
あと数センチは 詰めないままで
一周がもう 終わりに近い
触れる手前で 手を膝に置く
最後の隙間は 残したままで
並んだ肩で 同じ灯を見る
地上へ近づく 灯の海の中
- 作詞者
Akemi
- 作曲者
Akemi
- プロデューサー
nanayon music
- ミキシングエンジニア
nanayon music
- ボーカル
Akemi

Akemi の“観覧車のグラデーション”を
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観覧車のグラデーション
Akemi
「観覧車のグラデーション」は、付き合い始めの二人が観覧車のゴンドラの中で、触れる手前まで距離を縮めていく春の夕暮れを描いたミディアムテンポのシティポップ。
小田急沿線の遊園地、軋みながら昇るゴンドラ、粒になっていく街の灯、頂上で一瞬止まる箱、そして触れれば届く最後の数センチ――一周すれば必ず終わる十数分の中で近づいていく距離が、名前をつける手前の静かな緊張を浮かび上がらせる。
架空のAIシンガー Akemi が歌うのは、確信に近づくほど静かになり、肩が触れそうな距離まで来てもなお最後の数センチを自分からは詰めず、その隙間を名前にしないことを選ぶ大人の感情。
70年代後半から80年代初頭のニューミュージックやシティポップが持っていた、郊外の遊園地、夕映えの街、触れそうで触れない距離感を描く叙情性を下敷きに、現代的な感性で再構築した一曲となっている。
ゴンドラが頂上で一瞬止まり、同じ窓に頭を寄せながらも、最後の隙間を残したまま並んで地上へ戻っていく。近づいたことを言葉にも名前にもしないまま、自分で距離を決める――そんな距離の縮まりを描いた楽曲。
Produced by nanayon music.
アーティスト情報
Akemi
1970年代後半〜80年代前半の「シティポップ/ニューミュージック」が持つ哀愁と夜の空気感を、生成AIと編集で“作品として”再構築する音楽プロジェクト。 Akemi(アケミ)は、神奈川県大和市出身という設定で生まれた架空のAIシンガー。都会の孤独、大人の恋、夜の感情を、ノワール調のシティポップとして歌う。 作詞・作曲・歌唱・ビジュアルは生成AIを制作ツールとして用いながら制作し、「AIの中にある人間味と懐かしさ」をテーマに探求している。
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nanayon music



