歌詞

幾重にも灯された点と線の、

どれかを爪弾いたら燃え広がる。

誰かが大声で嘯いたら、

忽ちに世界は崩れるだろう。

「いつまでもこのまま変わらないで」と

祈るか細い声は、虚空に舞う。

進み続けなければ廃れてゆく、

そんな当たり前さえ忘れて。

La La La…

自らが思うより両手のひらは

多くを掴むことができないから、

大切なものでさえ順番を付けて、

サヨナラを告げられたら手を離して。

最後に残るのが貴女だったら、

短いこの命も誇れるだろう。

だけど今この手に握り締めたものは、

よく見たことのある両の手。

La La La…

全てを包んでくれるのが愛なら、

僕はまだそれを知らないだけ。

誰かが世界を変えてくれるのなら、

そりゃ祈り続けるだろう。

La La La…

いつでも、いつでも、

景色を創るのは、

かたく結ばれたその手なんかじゃなく、

知らない誰かに恐れず差し出された、

幾千の結びの果て。